朝食はホテルのバイキングです。
ベーコンがあったのですがこれがめちゃうまい。
最近の日本のベーコンは油が濃くて、ふわふわしていますが、このベーコンは
カラカラに乾燥していて噛めば噛むほど肉と塩の味が染み出してきて食べ応えが強い。
他の食べ物も揃って美味しく朝食も満足。
コーヒーも美味しい。
まだホテルの料理しか食べていないけれど、北京美味しい。
カンファレンスはGoogleの北京オフィスで行われます。そこまではバスで移動になるそう。
私たちは今晩帰国の途につくので、今のうちにホテルのチェックアウトを済ませておきます。
2019 Northeast Asia GDG Summit
今日はこの会議に参加します。
内容は主にコミュニティ運営についての話で、基調講演のあとアンカンファレンスに移ります。
英語のミーティングは辛いのですが、それよりも辛かったのが中国語と英語が混じったミーティング
一応、公用語は英語ということで皆で英語でしゃべるよう言われているものの、議論が白熱してくるとどうしても参加者の多い中国語での議論が増えてしまいます。
中国語はどんなに頑張っても聞き取りようがないので脳がシャットアウトしてしまい、その後で英語に戻ったとしても脳がシャットアウトしちゃったままなので聞き取れない。
それでも、つたない英語で一つは意見を言うことが出来たので良かったです。
ほとんど伝わっていない感じでしたが、毎回I/OでInputばかりでOutputが出来なかったのが悔しかったので最初の第一歩は踏み出せたかと。
Google北京オフィスツアー
その後、オフィス内のツアーに連れて行ってもらいました。
Googleオフィスは一般的に撮影禁止なのに、北京オフィスは珍しく撮影可能とのこと
Googleは中国内ではサービスを提供していないにもかかわらず、上海に加えて北京にもオフィスがあるのは中国の勢いを感じますね。
広告出稿元を探すための営業拠点としてと、AI開発拠点という意味合いがあるそうです。
オフィス内は中国を意識したミーティングルームなどが並ぶ個性的なもの

他にもマッサージ師がついているマッサージルームや仮眠室、スポーツジムなどオフィスと言うより高級なホテルのようです。
過剰に豪華な設備のようにも見えますが、このような魅力的な設備に慣れてしまうとそれがない環境には行きづらくなるので人材流出防止にも役立っていそう。

オフィスから見えるのは結構な青空。 北京は視界が数百メートルしかない みたいな印象とは随分違う。
昼食はGoogleのカフェでランチでした。
豪華な食事が食べ放題でもちろん無料。
社員食堂という印象だと安かろう悪かろうの食事が出るところですが、Googleのランチは他の料理屋と比べてもレベルが高いと感じるもの。
社員の流出防止、健康状態の改善、ランチタイムの移動時間の節約、情報漏えい防止などなど、色々効果はありそう。
午後にもミーティングが続きます。 流石に言語的に厳しくなってきました。
最後に記念撮影を撮ったのですがZHIYUNのジンバルに乗っていたのは発売されたばかりのBlackmagic Pocket Cinema Camera 6KにLレンズを組み合わせるという超豪華なカメラ。
羨ましすぎです。
イベントが終わりました。ほんとに疲れた。
ここから食事に向かいます。
懇親会
食事の会場まではバスで移動だったのですが、ところどころ北京の景色が見られて面白いです。
上海は新旧入り交じった都市という印象だったのに対して、北京は全体的にやや古い印象。

あと空港ほどではないですが、路上にもすごい数の監視カメラがあります。
日本でも監視カメラは増えていますが北京の場合は重要な場所を監視するというより街全体を死角なく監視しようという意気込みを感じさせます。

夕食会場は円明園という遺跡のレストラン。
かつて第二次アヘン戦争で列強に荒らされた後らしく、華やかさとなかに物悲しさを感じる雰囲気。

まるでお屋敷のような入り口。
とても料理屋さんの入り口には見えない。

中もすごいことになっています。 中庭には池があって、とてもおしゃれ
中には池があってその中には

かわいい ダックたちが

あ、これって北京ダックになる子たちですよね
ここで見せつけますかね・・・
と思ったけれど、日本でも海鮮の店で入り口に付近水槽があるから同じようなものか
そういえば、以前に海外の方から水槽を置く理由がわからない。と言われたのですが 今ならその気持もわかります。
ここの食事はとにかく美味しい

長いミーティングでクタクタだったので ビールもうまい。

真っ赤な食べ物が全然辛くなかったり、辛くないサラダにごまドレッシングを掛けたらごまドレッシングが激辛だったり。

とにかく食べてみるまで辛さがわからない

北京ダックもでてきました。
さっきのダックちゃんたちか・・・
人生初の北京ダックでしたがほのかな香り、柔らかい肌触りとただボロボロではないなめらかな肉質感。
とても優しい味がしました。 こんなに優しい味食べたことがない。
アジアの人たちでドラえもんを熱唱したり、エヴァンゲリオンを歌ったりと 楽しい時間を過ごせました。アニメは国境を超えますね。
ザリガニ
名残惜しいですが 帰国の時間です。
帰国の便は深夜2時発なので、もう一軒 街の店に行ってみようということに。

地下鉄に乗って移動します。
地下鉄は乗る前に荷物検査があります。
日本だと、Suicaでゼロコンマ秒で改札をくぐるのと比べると随分とゆっくりしているように感じます。

チケットはプリペイドの非接触式。Suicaと違ってデポジットはなく普通のチケットが非接触式です。ここは中国のほうが進んでる。
あと運賃がとても安いです。
入ってしまえば、やはりどこか日本の地下鉄のようです。
中国って近いようで遠いようでやっぱり近いのだなってことを思います。
地下鉄の車内ではスクリーンで繰り返し水害に対する啓発活動が行われていました。
Babybusを思わせるキャラクターたちが水害にあって命の危機 というところに MSオフィスでみたようなイルカが現れて ピンチを救う という内容なのですが、このイルカの頭に★が描いてあって ここはやっぱり共産圏なのだなぁと実感。
あと、首都に青空を取り戻そう みたいなスローガンが掲げてあって、北京での環境意識をあげていこうというのを感じました。
実際上海に行ったときは目も喉もチカチカしてたまらなかったのですが、北京はそれと比べると大分きれい。
東京都心と比べてももしかしたら北京のほうが綺麗かもしれない と思えるレベルだったもんなぁ。

さて、電車を乗り継ぎ1時間弱で着いたのが恵新西街南口という駅。
一時間弱もまっすぐに地下鉄に乗っていたので北京の反対側に来ているかと思いきや、GoogleMapsを開いてみてもまだ北京の端っこをかすめた感じでしかなくて改めて北京市の巨大さを実感します。
北京市は京都のように碁盤の目になっていて、それを外周路が囲う形になっているみたいで、その一番の外周路がちょうど東京の外郭環状くらいの大きさのようです。
スケールが大きいなぁ
さて、やってきたのは
北京では数少ない繁華街だそうです。

ここにも監視カメラが多数 どんだけ監視してるんですかね。
お目当ては、最近 北京で流行っているというザリガニ料理

流行っているといっても実際どうなのよ と思ったら本当にザリガニ料理の店ばかりです。
渋谷のタピオカ以上じゃないですか

ということでザリガニ食べてみました。
最初の一口目はやや抵抗あったのですが、食べた瞬間 うまい。
味は海老に似ているのかと思っていたけれど全然違っていて濃厚で伊勢海老に近い。それでいてプリプリ感は海老以上。
ただ、見た目でかい割に可食部がほとんど無くて剥いてみると車海老の半分くらいしかない。
これを油や香菜などでしっかり味付けされていてギトギトしているのに全く腹にもたれない。
すでに北京ダックの店で山ほど食べていて、一緒に頼んだ水餃子はあまり入らなかったけれどザリガニはバクバクいける。
日本ではザリガニというとドブにいるアメリカザリガニを釣り上げた印象が強くてどうしても不衛生という印象が強いけれどちゃんと食材にすれば化ける可能性大いにあるように思いました。
正直にいってエビより美味しかった。
満腹。
さて、ここから帰国なのですが、ここで困ったことが発生。
なんと空港行きの終電が終わってしまいました。
そこでDidiを使って空港まで行こうとすると、呼び出し画面の手前でSMS認証が走って詰む。
相変わらずの中国、外国人には商売っけゼロっぷりです。
経済活動させてくれ
結局四苦八苦して日本のSIMなどを流用して@kphonda さんがDidi認証に成功してくれましたが、一時は本当に帰国を諦めるところでした。

帰国へ
空港まで着くと出発ゲートが違うことが判明。
国内線ターミナルがある第一ターミナルから出発だそうです。

第一ターミナルまではシャトルバスに乗っていくのですがやっぱり遠い。 空港広すぎです。 新空港がターミナルの移動距離を最短にしましたっていってた理由がよく分かります。
第一ターミナルは何だかとっても古めかしい感じで、日本だと地方空港でもなかなか無い感じ。
近未来的だった新ターミナルとのギャップがすごいです。
中国の経済成長がいかに急だったかを感じさせます。
さて、ターミナルに着いたのはいいものの今度は航空会社のカウンターが見当たりません。
お土産屋とかもなくて、ただ待合スペースがあるだけ
これではチェックインできません。
出発まで時間があるからまだオープンしていないだけなのかなと様子を見てみるもののやっぱり様子がおかしいのでググってみたら中国の空港によくある手荷物検査場が2回あるパターンでした。
まず、外の手荷物検査場で検査を受けた人だけが空港カウンターに行けてそこで チェックインしたあとまたさらに中でより厳重な手荷物検査を行います。
この手荷物検査がほんと厳重で日本だとノートパソコンだけ出しておけばいいところを、バッテリーが入っているものは全部出せとやり直しをくらい、GoProから
予備のバッテリーまで全部出さないといけませんでした。
おまけに検査を出した手荷物が他人のものと順番がバラバラに混じって返ってくるのでもう何がなんだかわかりません。
さて飛行機は深夜2時に出発なのですが、尽く店もしまっているし、ラウンジも終わっていたので雑談して過ごすことに。
こういう時一人旅じゃなくてよかったなと感じさせます。
帰りの飛行機は大韓航空です。
とりあえず、モニターはありましたし、軽食も有るみたいですがとにかく眠たいのでちょっとでも寝ます。 おやすみなさい。
仁川空港
到着したのは仁川空港。
行きの釜山空港と違ってこっちは設備がすごく豊富。
乗り継ぎカウンターもちゃんと用意されていて担当者も手慣れています。
乗り継ぎカウンターを抜けるとちょっとしたショッピングモールの雰囲気。
無料のシャワールームでシャワーを浴びます。
無料なのに衛生面もしっかりしているし、タオルまで無料で貸してくれる。ホントありがたいです。
眠いながらもデジタルジムというエンターテイメント施設で体を動かします。
ゲームセンターの大型アトラクションみたいなのが無料で遊び放題。
真夜中だったおかげか他にお客さんもおらず、ゆっくりと時間を潰せました。
上海から福岡空港までも大韓航空機です。
ここでもやっぱりモニターがあるし、軽食も美味しくて、少なくとも今回の旅で言えば圧倒的にアシアナ航空より大韓航空のほうが満足度高かったです。
北京を深夜に出るのはきつかったけれど、そのおかげで福岡に日曜の昼に到着できました。
ちょうどこの時台風が来ていて北京から夜帰ろうとした人たちは飛行機が飛ばず現地で足止めを食ったそうです。
二度目の中国、初の北京
今回は上海についで2回めの中国でした。
上海に行ったことでなんとなく中国に対する印象は良くなっていたのですが、また上海とは違う中国の一面が見れて面白かったです。
上海よりも監視されているという気持ちはより強いのと、街が果てしなく広い印象を受けました。
あと日本より美味しい中華を食べられたのは良い収穫。 空気の良さと歩道に電動スクーターが走ってこない点では上海より歩きやすかったし、一人で行くなら上海に行きたいけれど、皆で行くなら北京のほうが良いかな。
やや気になったのは中国の人たちは監視をどう思っているんだろうということ?
なんとなく、監視に対するわかりやすいリターンとして治安やマナーが改善して日常生活が平和になっていっているのを実感しているとしたら、もしかしたら、現地の人達は日本人が思うほど政府による監視を悪く感じていないんじゃないか? という気持ちを持ちました。
あと、北京に行って2ヶ月ほどですが、新空港が設立され、福岡空港から直行便が出るようになったのとAliPayに外国人がクレジットカードで入金出来るようになったことで今行くとまた大きく印象が変わりそうな気がします。