Android Studioがメジャーバージョンアップが行われるようになりました。
思えばAndroid Studioも登場して5年、実にAndroidの歴史の半分はAndroid Studioとともにあることになります。
原文
https://androidstudio.googleblog.com/2019/10/android-studio-40-canary-1-available.htmlにて変更の概要が発表されたので簡単に訳してみました。
以下訳文
Android Studio 4.0 Canary 1がCanaryとDevチャンネルで使用可能になりました。
もし、Android Studioをすでに使われているならHelp > Check for Updates(macOS では Android Studio > Check for Updates)でCanary or Dev channel内にて取得可能です。
まだAndroid Studioを使用されていない方はこちらからダウンロード可能です。(訳注 翻訳時では言語設定を英語にする必要がありました)
Jetpack Composeに対応
Jetpack ComposeツールキットはアプリのUIを作るモダンな方法を提供します。ツールキットはJavaと互換性がある簡単で慣用的なコードの作成を手助けするなど、Kotlinのメリットも提供します。
Jetpack Composeを使って最高の開発体験を得るためには、最新のAndroid Studio 4.0を使用する必要があります。
Jetpack Composeを用いたアプリを開発するときにAndroid Studioにより新しいプロジェクトテンプレートや、Compose UIの動的なプレビューといったスマートエディタが使えるようになります。
更に詳しく知り、試して見るためにはJetpack Compose overviewを見てください。
Java 8ライブラリ Desugaringが含まれたD8とR8
Android Studioはminimum API Levelに依存せずにJava8言語APIのいくつかの機能を使うことができるようになりました。
desugaringと呼ばれるプロセスにより、Android Studio3.0以降のDEX コンパイラ D8はJava8のいくつかの機能(例えばラムダ拡張、標準インターフェイスメソッド、try withリソースなど)を実質的にサポートしていました。
Android Studio4.0ではDesugaringエンジンが拡張され、Java言語APIもDesugaringできるようになりました。
これはつまり、java.util.streamsといった最近のAndroidでしか使用できなかった標準的な言語APIを古いバージョンのAndroidでも使用できるようになったことを意味します。
より詳しい情報はAndroid Studio 4.0 Preview release notesを見てください。
R8/ProGuardのルールを編集するスマートエディタ機能
Android StudioではProGuardルールファイルを開く時に、シンタックスハイライトやコード補完、エラーチェックなどが可能なスマートエディターが使用できるようになりました。
エディターはAndroid Studioのプロジェクトと連携してすべてのクラス、メソッド、フィールドへのコード補完や、クイックナビゲーションとリファクタリングが可能です。
Kotlin DSLスクリプトファイルへの対応
Android Gradle pluginはKotlin DSL build script(*.kts)へ対応しました。Android Studioとプロジェクト構造ダイアログやビルドスクリプトのクイックフィックスといったIDEの一部機能はKotlin build scriptファイルも読み書きできるようになりました。
モーションエディタ
Android StudioはMotion Layoutレイアウトタイプのための視覚的なデザインエディターを備え、簡単にアニメーションを作成してプレビューすることができるようになりました。
モーションエディタは簡単なエレメントをNotionLayout libraryで操作するシンプルなインターフェイスを提供します。このサービスはAndroidアプリのアニメーションのための基盤として機能します。これまでは、これらの要素を作成したり編集するにはXMLのリリースファイルで制約を手作業で記載する必要がありました。
開始終了の状態、キーフレーム、トランジション、タイムラインをサポートするXMLをMotion Editorで生成することが出来るようになりました。
基本的な使い方はAndroid Studio 4.0 Preview release notesを御覧ください。
フラグメントウィザードと新しいフラグメントテンプレート
新しいフラグメントウィザードとフラグメントテンプレートはFile > New Fragment > GalleryかNavigation editor内でCreate new desinationをクリックすることで使用可能です。
Feature on Feature依存関係
以前のAndroid Gradle PluginではすべてのDynamic Feature moduleはアプリのベースモジュールに依存する必要がありました。
Android Gradle plugin 4.0.0を使用するとfeature module内で他のfeature moduleを依存できるようになります。
つまりvideo featureはbase featureに依存するcamera featureへ依存することが出来ます。
使い方はrelease notesを見てください。
'feature' と 'instantapp' はAndroid Gradle pluginsから削除されました。
Android Gradle plugin 3.6.0ではFeature plugin(com.android.feature)とInstant App plugin(com.android.instantapp)が非推奨になりました。かわってDynamic Feature plugin (com.android.dynamic-feature) でAndroid App Bundlesを使ってInstant appsのビルドとパッケージを行うようにします。
詳しくはrelease notesを見てください。
Kotlin Androidライブテンプレート
Kotlinクラスを作る時のためにライブテンプレートを導入しました。例えば、toastとタイプしてタブキーを押すと素早くToastを追加できます。利用可能なライブテンプレートの全リストはメニューバーからFile > Settings(macOSの場合は Android Studio > Preferences)を開いてEditor > Live Templatesを見てください。
Kotlin Maven proに起因する既知の問題
既存のプロジェクトをAndroid Studio 4.0に移行すると以下のエラーメッセージが表示されることがあります。
Application build has failed with an error (Could not find org.jetbrains.kotlin:kotlin-stdlib-jdk8:1.3.60-eap-25)
この問題を解決するために、プロジェクトのトップレベルのbuild.gradleファイルに以下を入力してください。
buildscript {
repositories {
...
maven { url 'https://dl.bintray.com/kotlin/kotlin-eap' }
}
}
allprojects {
repositories {
...
maven { url 'https://dl.bintray.com/kotlin/kotlin-eap' }
}
}
一般的な修正
このアップデートではいかの既知の問題が修正されています。
<中略>
Android Studio 4.0 previewの新機能と変更点について詳しくはAndroid Studio Preview release notesを見てください。各プレビューリリースの詳細はリンク先のblogの過去記事を読んでください。
バグレポートはAndroid Studioをより良くするのに役立ちます。私達はバグレポートにとても感謝しています。
もし、あなたが問題を見つけたらreporting a bugで私達に知らせてください。
vote for an existing issueで既知の不具合に投票して、自分自身も問題の悪影響を受けていることをアピールすることも出来ます。
この記事は https://androidstudio.googleblog.com/2019/10/android-studio-40-canary-1-available.htmlをもとに勝手に翻訳したものです。
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