今 ロータリーエンジンが注目される理由

2019/10/22 219hit

小型軽量で低振動かつ高出力 夢のエンジンと言われ

各社がしのぎを削って開発したものの、
いざ世に出てみると燃費の悪さ、耐久性の悪さ、低速トルクの少なさと言ったデメリットがめだち、
ついには2012年のRX-8発売終了をもって市場からその姿を消していたロータリーエンジン。


そんなロータリーエンジンがレンジエクステンダー用のエンジンとして今また注目されています。

マツダは2020年にEVを発売予定で、そのレンジエクステンダー版にロータリーエンジンを搭載するみこみ、さらに、トヨタもマツダから技術提供を受けてロータリーエンジンのレンジエクステンダーの車を発売予定と発表。

かつては環境に悪いと言われていたロータリーエンジンがエコカーに搭載されるかもしれないとは驚きです。
実はロータリーエンジンはレンジエクステンダー用のエンジンとしてとても相性が良い可能性があるのです。

レンジエクステンダーとは


電気自動車をベースに航続距離を伸ばすための発電用補助エンジンを積んだ車です。

ハイブリッド自動車の一種であり、外部からの充電端子を備えているのでPHEVの一種にあたります。
通常のPHEVとの違い、エンジンは駆動を担当せずバッテリー残量が減ったときの緊急用としてのみ使われます。

エンジンは発電のみを担当するのでシリーズハイブリッドの一種でもあります。
通常のシリーズハイブリッドとの違いはEVレベルの大容量バッテリーを搭載し外部充電がメインで、エンジンによる充電は航続距離(レンジ)を伸ばす(エクステンド)ための緊急用としてのみ使われるということ。

ちなみに同じシリーズハイブリッドの日産E-Powerもレンジエクステンダーと混同されることがありますが、E-Powerは外部充電ができず、エンジンを常用するのでレンジエクステンダーでは有りませんしPHEVでさえないです。

レンジエクステンダーは電気自動車がベースで、そこに発電用エンジンを加えた形式。エンジンは常用しない緊急用というところが重要。

市販車ではBMWの電気自動車i3に採用例がありますが、これも基本グレードは電気自動車でレンジエクステンダーは長距離を使う人のためのオプション設定です

なぜ、ロータリーエンジンと相性がいいのか


エンジンを常用しないというのがポイントです。
レンジエクステンダーは日常利用ではほぼ完全な電気自動車として振る舞うのでエンジンの出番が極端に少ないです。

短所が消える


燃費の悪さも緊急時のときだけならそこまで問題にならないし、耐久性の低さもエンジンの駆動時間が極めて少ないので問題にならない。
ロータリーエンジンが苦手な低回転域を使わずに回転数をあげて発電できるので低速トルクの問題もなくなるし、燃費も適正な回転数ならそこそこ伸びる。

長所は生きる


一方でロータリーエンジンの長所である小型で軽量というのはEV走行時でも有利に働きます。
使っていないときのエンジンは重りでしかないので、可能な限り小さくて軽いほうが望ましいです。
低振動なので防振用の装備を最小にして配置の自由度も勝ります。

ロータリーエンジンをレンジエクステンダー用に搭載した試作車としてAUDI A1 e-tronやデミオEVなどがありましたが、それらはトランク下に小型のロータリーエンジンを搭載していました。

なんだか、ロータリーエンジンはレンジエクステンダー用に最適なエンジンのように思えてきませんか?
そういえば、Rotary Engineのことを REと略すことがありますが、Range Extenderも頭文字がREなんですよね コレって偶然なんでしょうか(偶然です)

ロータリーファンには物足りないかも


残念ながらロータリーの鋭い吹け上がりが好きというようなロータリーの走り心地に期待している人には物足りないものになりそうです。

エンジンの歴史は振り返しの歴史


思えば、自動車業界は過去にも消えそうになりながら突然復活したエンジンがいくつもあります。

例えば、縦長で空間効率に劣ると言われていた直6エンジンが補機類を搭載すると絶対的な体積が少ないということで逆に有利と言われ、メルセデスが直6に戻ってきたり。
環境に悪いと言われ追い出されたディーゼルがクリーンエンジンとして戻ってきたり、
最近では主流のターボエンジンも、2000年頃には燃費の悪さや触媒の温まりにくさなどから 絶滅危惧種なんて言われていました。

実際にはでてみないとわからない部分も多いですが、ロータリーエンジンも大復活を期待したいですね。


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