SONYからGoProに乗り換えてSONYの良さを再確認した

2019/3/24 4347hit
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アクションカムをSONYのHDR-AS300(以降AS300)からGoPro Hero7 Black(以降GoPro)に乗り換えました。
両機種はかたやビデオカメラ業界で圧倒的人気を誇るSONY、かたやアクションカムの開拓者GoProということでYouTubeなどでも撮影の比較動画が大量に上がっているライバルモデルです。

アクションカムの利用用途で想定しているような激しいアクティビティをする方ではないのですが、アクションカムはそういう用途で使わなくてもとても便利な製品だと思います。

アクションカムの魅力

いつでも取り出せるカメラ

カメラのサイズが小さいのでポケットにすんなり収まります。
荷物にならないというのはカメラ撮影を目的とせずに旅行するときにはとてもありがたいです。

持ちやすい形状

アクションカムを買う前に思っていたのは、別にスマートフォンでも良いんじゃないの?ということ。
アクションカムの画質は最近のハイエンドスマートフォンと比べてもそれほど良いものではありません。
私があえてアクションカムを選んだのは手ぶれ補正の強さに期待してでしたが、実際に使ってみると思いもよらないメリットが有りました。
それが持ちやすいこと
最近のスマートフォンは薄型大型化が激しく撮影時に持ちづらくなる一方なのにたいして、アクションカム(特にAS300)は持ちやすく撮影が楽です。
片手でポケットから出して電源を入れて撮影を開始できるので、右手で食事している様子を左手で撮影するみたいなことも簡単。
そして撮影が楽だと撮影そのものが楽しくなるんですよね。
ちょっとした写真を撮るときはスマートフォンよりアクションカムを使いたくなります。

そもそも持つ必要すらない

クリップやPeak Designのキャプチャーを使ってバッグの肩紐に取り付ければ手ぶらで歩き画像を撮影できます。旅先でカメラマンをやるとどうしても撮影に専念せざる負えないですが、アクションカムなら普通に行動しながら撮影もできるのが嬉しい。

カメラアングルを好きに動かせるのが楽しい。

持ちやすさのメリットはアグレッシブなカメラアングルを試せるということでもあります。
子供が走っているときの横顔を捉えつづけるとか、滑り台で滑っているときの顔を写すなんていうのもアクションカムならではの遊び方。

GoPro vs AS300

多くの人の関心事は画質や手ぶれ補正だと思うのですが、この比較はYouTubeにいくらでも上がっているのでそちらを見てもらうとして、今回は画質以外での使いやすさについてのレビューを中心に行いたいと思います。

画質や手ブレ補正を比較している動画の例


両方使った感想としては手ぶれ補正の性能に関してはもはやAS300のアドバンテージはなくなったと思っています。
画作りに関してはかなり違いがあるので出力される動画に置いてどっちを選ぶかは好みの問題が大きいと思います。
ざっくりといえば、GoProのほうが彩度が高く、AS300のほうが自然な絵になります。
レンズの歪みはGoProのほうが大きく歪みAS300のほうが歪みは少ないです。
全体的にGoProのほうが派手な絵が撮れると言う印象です。
Hero7BlackとAS300の比較で言えばHero7Blackは4Kが撮れてAS300は4Kが撮れないという差もあります。
(ただしこれは私が買ったグレードの差であってHero7Whiteは4Kが撮れないし、AS300には4Kが撮れるfdr-x3000という上位グレードがあります)

どちらがおすすめ?

結論から言うGoProに乗り換えました。
現在もSONYのAS300は手放していませんが普段使いしているのは常にGoProのみです。このため結論から言えばGoProのほうがおすすめといえるのかもしれません。
とはいえ、AS300がそんなに悪いカメラかというとそうではなく、むしろ、GoProに乗り換えてからAS300では当たり前にできていたことがGoProでは全く駄目ということも多くAS300って実は凄いカメラだったのでは?と思うこともあります。

サイズ感

GoProは横に広く、AS300は縦に長い形状をしています。
前面から見ればAS300はかなりスマートに見えるのですが、

上から見るとAS300のほうが長く大きい印象。


GoProがいいところ

液晶ディスプレイ

アクションカムの特性上、画面を見ないで撮影することが多いのですが、それでも液晶が付いているおかげで水平がキチンと取れているか、画角に問題がないかなどをすぐに確認することが出来ます。
定点撮影のときには液晶がついている便利さを感じることが多いです。
AS300ではメニューを操作したり電池残量などを調べるためのモノクロ液晶がついているだけで映像の確認などは全くできません。
スマートフォンや専用のリモコンを接続すれば似たようなことは出来るのですが、接続にいちいち時間がかかるので本体で完結するGoProの使い勝手の良さが目立ちます。


メニューの使いやすさ

上記の液晶パネルの存在が大きいのですがメニューにはわかりやすい日本語の説明もついていて積極的にいろいろな設定を行いたいと思えるのもGood。タッチパネルでの操作はスマートフォンと比べてやや反応が遅く癖がありますが、他の液晶付きデジカメと比較しても使いやすく作り込まれたUIを持っています。


この点AS300は全く駄目です。液晶が反射式のモノラルな上に解像度が荒く、メニューには説明どころか殆どの項目で文字すら表示されておらず各種設定はアイコンで行う必要があります。
反射式の液晶は日光下で使うことが多いアクションカムと言う特性からわからなくはないですが、アイコンが何を意味するのか分かりづらく、取扱説明書がなければ全く操作ができないし、メニュー階層も深く使いづらい。
静止画と動画の切り替えのような基本的操作さえ使い物にならないレベルです。

設定の操作性はGoProが圧勝しています。


タイムラプスの利便性

GoProではボディ本体でタイムラプスを生成することができます。
おまけにタイムラプス中でも手ぶれ補正が効くのであるきながら町並みをタイムラプスで撮るなんてことも可能。
タイムラプスによる撮影は電池の消耗も穏やかで数時間に及ぶ長時間録画が可能なのも嬉しい。
一方でAS300もタイムラプスは撮影できるのですが、まずそもそもメニューの操作性が悪すぎてタイムラプスを開くので一苦労です。
その上タイムラプスと言いながら実態は静止画を定期的に撮影するだけで動画への書き出しはサポートされておらずスマートフォンかPCの後工程を自分で行う必要があります。
タイムラプスへの変換はそこそこ時間がかかるので撮った瞬間すぐ見られるGoProとは使い勝手の良さが全然違います。
タイムラプス中は手ぶれ補正も効かないのでまったくもって使う気になれません。
タイムラプスもGoProが圧勝。この項目が一番GoProを常時持ち歩くようになった最大のポイントです。

AS300がいいところ

持ちやすい細型形状

AS300はまるで小さなビデオカメラのように細長くこれが撮影するときに色々と便利。
お気に入りのスタイルは箸を持つように手のひらに握るスタイル。

目線の延長線上に置けば照準器のようになり、液晶がなくとも被写体を中央に捉えやすいです。


手の中でくるくる回すと風景を撮りながら自撮りも行うみたいなダイナミックなカメラワークも出来て凄く楽しい。
ホールド感は良好でついうっかり落としてしまうような不安もありません。
指の位置よりレンズがかなり先にあるのでレンズに指が映り込むようなことがありません。


反面、GoProは小さなデジタルカメラのような形状です。目標を定めるときは液晶モニターがあるので液晶モニターを見れる状況のときは良いのですが、液晶モニターが見えづらい場面では角度が曖昧になりやすく、被写体がきちんと中央に写っていないということが起こりがち。

例えば長時間撮影をすると自動的に液晶がオフになるので、歩きながらの撮影などではちゃんと写っているかが不安になることがあります。(液晶画面をタップすると液晶は再度ONになります)
後述の問題からGoPro本体を直接手持ちすることは殆どないのですがGoPro本体を持って撮影しようとすると指でつまむようになりしっかりとホールドすることが難しいです。また、指がレンズより前になるのでカメラに指が映り込みやすいです。

カメラワークに関してはAS300が良い。

わかりやすい操作音

AS300標準の操作音は常にピコピコなり音量も大きめでうるさくて仕方ないのですが設定を変更して電源ON/OFF 撮影開始終了だけにするとわかりやすいレスポンスを返してくれます。

GoProもAS300もどちらもビープ音ですが、AS300は音程を使って直感的に撮影開始されたな、撮影終了したな とわかる音になっています。
一方でGoProは単なる単音のタイミング違いで音の意味は慣れないとなかなかわかりにくい。
しかも、撮影開始と終了、電源ONとOFFのようなトグルで切り替わる部分で似たような音色が使われていて、そここそすぐに区別したいのに使い勝手が良いとは言えません。

不思議なのはGoProには撮影した動画を音声つきで再生する機能があり、単音Beepにこだわる必要はないはず

撮影状況がわかりやすい

AS300は撮影していることがわかるLEDが前面、上部、後部と3箇所にありそれぞれが見えやすい位置に配置されているため液晶モニターがなくても撮影しているかどうかというのが分かりやすくなっています。
一方、GoProもLEDはついているのですが点滅な上に場所が見えづらい位置にある上に明るさも少なく、しかも後述の理由からGoProはケースに入れて使うことが多く、そうなると更にLEDは見えづらくなってしまいます。

背面のLEDは純正ケースに入れるとケースの影になって見えづらくなることがある。


GoProが駄目なところ

単なる比較であればGoProが駄目なところ=AS300がいいところとも言えるのですが、AS300が特段優れているというよりなんでこんな事できないの?と思うようなGoPro特有の問題がいくつもあります。
第一弾の製品ならともかく 7 でこのレベルなのは今後も改良しないのかな?と思えてしまいます。

本体に三脚穴がない

GoProを使っていて一番に不満に思うのが三脚穴がないこと。
GoProの底面はバッテリー交換用の口がついているだけで三脚穴がありません。三脚穴がないので床置することはできるのですが、角度を調整して自撮りするような使い方はできない。

三脚などをつけようと思うと別途フレームを付ける必要があります。


一方でAS300は三脚穴が付いていて使いやすいです。
しかも、アクションカムなので本体が軽量ということもあり、HAKUBAの一眼レフ用自由雲台を使うと、自由雲台だけで三脚代わりになります。さすがに本当の三脚ほどの自由度はないですが特に上方向に関してはかなり角度をつけることが出来ます。



お気に入りの構成はこれ
Hakubaよりもっと小型軽量なノーブランドの自由雲台とPeak Designのプレートを組み合わせたスタイル。
自由雲台としての性能や信頼性ではHakubaの足元にも及びませんが、軽量かつ薄さを損なわないのでこの状態でも気軽にポケットに入れて置ける携帯性を損なっていません。




この自由雲台は軽いので単体だと自立はむずかしいのですが、Peak Designのプレートと組み合わせることで安定して自立させることも出来ます。


手で持って撮影する時も取っ掛かりになって持ちやすい。


Peak Designのプレートをつけているのでアルカスイス対応のクランプをつけた三脚にすぐに取り付けることも出来ます。


もちろん言うまでもなくPeak Designのキャプチャーにもすぐ取り付けできます。
ショルダーバッグにキャプチャーを取り付けておけばそのままPOVマウントすることも可能。
本来ならショルダーバッグにキャプチャーをつけるとカメラが下を向くのでそのままでは撮影できないのですが、自由雲台をつけているのでそのままPOVマウントが可能。


とまぁ、色々便利なんですが、そんな便利な使い方ができるのは単に三脚穴が付いているからだけなんですよね。
GoProには三脚穴がないのでこの手が使えません。
GoProを定点観測的に置きたいとかPOVマウントしたいといったように手持ち以外で撮影するにはGoPro独自のマウントを使う必要があります。
独自マウントを使用するには本体とは別に付属のフレームを使用する必要があります。

フレームが使いづらい

ところがGoProに最初からついてくる付属のフレームが正直使いづらいです。
まず第一に、このフレームを付けると自立しなくなります。
底面にはGoPro独自のマウントが飛び出していてこのおかげで真っ直ぐに立てることが出来ません。

上下逆にしても今度はフレームを開くためのレバーがぶつかって斜めになってしまいます。

さらに、フレームに入った状態では様々な端子にアクセスできなくなります。 例えばUSB端子カバーも開かなくなるのでモバイルバッテリーで充電できなくなりますし、バッテリーカバーも開かなくなるのでバッテリーの交換も出来ません。 端子カバーを外せば良いのですが、端子カバーを失くす未来しか見えません。


手ぶらで撮影するには、フレームに入れる必要があり、長時間撮影するにはフレームから出す必要があり、
そしてこのフレームがすんなり装着できるようなものではなく、かなりねじ込んでレバーで締め付けるようにしないとつけ外しできません。

GoProの主張もわからないではないです。GoProとしてはアクションカムとしての信頼性を担保したいのだと思います。
GoProは単体で防水機能を備えていますが、それは端子カバーを確実に閉じた状態でのこと。
このフレームを取り付けるには端子カバーを外すか、正しく確実に閉めた状態にするしか無いのでうっかり端子カバーの固定が緩くて防水できなかったみたいな事態を防ぐことが出来ます。
けれど日常利用ではそこまでの防水性は必要ない場合のほうが多くて、単にアクセサリを付けたいというだけでフレームを付けるということが多いです。

妥協点

ということで、私は最近GoPro用のクリップに社外のフレームを付けています。

この社外のフレーム

は純正に似た形状をしていますが、端子部分が大きくくり抜かれていてフレームを付けたままUSB端子が使用できるようになっています。
クリップは単にGoProをフレームに付けたまま自立させるのにも使っています。
このままショルダーバッグにも挟めるのでPOVマウントにも出来ます。
これで、使いやすさに関しては(三脚などへの取り付け以外)ある程度取り戻せたのですが本体サイズだけで言えばAS300よりスリムだったGoProが、クリップまでつけてしまうと自由雲台+プレートのAS300に比べてかなりごてごてしてしまいました。

特に厚みが出てしまうのでポケットに入れるのは諦めるサイズ。

このあたりはGoProの製品コンセプトにも関わってくるところなので仕方がないのかもしれません。
GoProマウントにも利点はあって、固定がねじ山だけに依存している三脚穴に比べて、ネジとピンで固定しているGoProマウントは振動や回転に強く突然カメラがすっぽ抜けるみたいなトラブルとは無縁そうです。
マウンテンバイクやサーフィンのような激しいアクションでの信頼性を考えるとGoProマウントは三脚穴より有利です。

一方で単に小さなビデオカメラとしてGoProを使いたい場合にはコンパクトで出っ張りがなく、既存のカメラとの互換性も高い三脚穴が便利。
多少ボディサイズが大きくなったとしてもやっぱり本体に三脚穴が空いていたら遥かに便利になっただろうなぁと思います。

不安定

GoProを使っているとたまに電源が落ちないというトラブルに遭遇することがあります。
まず、GoProは電源が切れたことがわかりにくいです。 電源を切るためには電源ボタンを長押しする必要があるのですが、このときに電源OFFを受け付けたのがLEDの点滅とビープ音だけ、この後も液晶画面は点灯したままなのでちゃんと電源がオフになったかを確認するにはそのあともずっと見続けないといけないです。
この電源オフになるまでの時間がまちまちで、待たされるときは結構待たされます。

しかも、このときに電源がきちんとオフにならずに電源が入ったままフリーズするという不具合があります。画面が表示されたままになるということもありますが、画面だけは消えて電源が正しく切れたように見せかけて実は切れていないということもあります。
この状態になるともはやなんのボタンも受け付けなくなり、再度電源をつけようとしても動きません。
ほうっておくとGoProはどんどん加熱してバッテリーを一気に消耗します。
この状態から復活するには一度バッテリーを抜いて強制的に電源をオフにする必要があります。
他のGoProユーザーに聞く話らしくて、回避方法は極力電源をつけっぱなしにするんだとか

はじめてのアクションカム製品だとか、新製品が出た直後とかであればこういう致命的な欠陥もあるあるで済むんですが、7で、登場後半年も経つ製品がこの手の不具合を残したままになっているというのは不具合なく動くのが当たり前だったAS300から乗り換えて衝撃を受けました。

なんだかGoPro批判になってしまいましたが

本当はAS300からGoProに変えてよかった点をつらつらと書いていくつもりが気がつけばGoProへの愚痴っぽくなってしまいました。
とはいえ、冒頭に書いたように結果から言うとGoProに乗り換えていてトータルでの満足度はAS300よりGoProです。
特にUIの操作性はかなりGoProがよく、これはGoProに液晶がついているというアドバンテージによるものだけでなく、他の液晶がついているSONY製のデジカメと比べてもGoProのUIはよく出来ていると思います。

AS300の登場は2016年の夏とGoProで言えばHero5よりも以前のモデル。その後着実にバージョンアップにより機能を追加してきたGoProに対してSONYにはアクションカムの更新が長いことありません。
市場規模などを考えてもうSONYはアクションカムから撤退すると言う選択をしたのかもしれませんが、せっかく良いものを持っていた製品を出していただけに現在の技術でもう一度作り直してほしいところです。

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