Google I/O 2016渡航記 I/O初日編

2016/5/31 1991hit

6時に英語の会話が聞こえたので何事かと思ったら目覚まし時計で指定の時間にラジオが再生されるというものでした。この寝起きは悪く無いですね。

I/O会場へ

諸々準備を整えて7時のバスで出発です
I/O会場へは実質的に車以外の交通手段がないのではたして基調講演に間に合うんでしょうか? いろいろ不安ですね。

バスは日本で言うところのハイデッカー観光バスという感じ。
アメリカでは日本ではほとんど見かけなくなったボンネットバスなども走っていますがそれに比べてかなり大きいです。
朝一で移動する人は少ないようでガラガラとしていました。


移動を開始するとこんな時間なのにインターチェンジ付近では渋滞が発生していました。
Mountain View周辺の朝は渋滞とかないんじゃないの?と思っていたのでこれはちょっと意外でした。
逆に会場付近はスムーズ。大型の駐車場をシャトルバスの乗り降り場にしてシャトルバスを優先していれていたこともあるでしょうが、すぐに駐車場に入れて拍子抜けしました。

結局会場に到着したのは7:16、早いなんてものじゃありませんね。


会場に入るには簡単な金属チェックを行います。
といっても空港ほど厳密にやっている感じではなくちゃんとやっているよとアピールしているだけな感じ。

朝食はベーグルとドーナツそしてフルーツの盛り合わせです。
I/Oの食事は例年クオリティがイマイチなのですが意外にもおいしい。ベーグルにはチーズが良く会いました。


去年は圧倒的に量が足りていなかったコーヒーサーバーも今年はすぐに見つけることが出来ました。混雑している感じもないしとても良い。
アメリカのコーヒーはまずいなんて言われますが私はとても好きで毎回飲み過ぎてしまいます。

モスコー二の時と違って椅子はなく立食方式です。


今日本ではI/O ExtendedをやっているのでそことYoutube Liveで繋ぎたかったのですが、机がないうえにものすごい人でPC出してられない状態だったのでスマートフォンでも行えるGoogle Hangoutを使って福岡会場と現地中継をつなぎました。
中継途中で日本からの参加者にインタビューしたりインドGDGの人から声かけられたりと楽しかったです。
反省点としては会場はすごくうるさいのでイヤホンが必須ですね。途中で気がついたのですが最初からつけておけばよかったです。

9時の時点ですごく暑く体中の水分がジリジリと奪われていくのを感じます。

しかし、オープンスペースのおかげでカラッとして気持ちよく、体感的にも開放感があって楽しいです。オープンスペースで行うのは心配したけれど雰囲気の点では大正解。
特別な感じがあって気持ちが良いです。

会場にはGoogleの自動運転カーも置かれていました。

車内はこんな感じ。コンパクトな車体なのにハンドルがなくてとても広々としています。
ただアクセルとブレーキらしきものは置かれていました。ブレーキはともかくとしてアクセルはどのようなときに使うのでしょう。ちょっと不思議ですね。


それにしても芝生広場があったり、ストアがあったりなんて広い会場なのでしょう。
端から端まで歩くだけで結構大変です。太宰府園くらいの広さがあるんじゃないでしょうか


基調講演の開始時間が近づいてきてアンフィシアターにはいるための行列ができはじめました。


基調講演

アンフィシアターは野球場の外野席のような雰囲気です。前日の登録時点でおおまかな場所がアサインされていて入場時も大きな混乱はなかったです。


会場の雰囲気を撮影していたらa2cさんとアダムロッカーさんに声をかけられとなりに座らせてもらいました。


発表が始まる前にスマートフォンでペンキを投げつけられるサービスが公開されました。
会場でスクリーンに向かって皆がスマートフォンを振りつけるのはなんとも異様な感じ。現実にその場にいる人達がWebを介してリアルタイムでつながりあう、最近Googleが力を入れようとしている分野を体現しているように感じます。


スクリーン上には世界中を巡る紙飛行機が表示されました。
詳細がちよくわからないのですが、世界中からスマートフォンで紙飛行機を飛ばすことができるようで、リアルタイムレンダリングしているようです。途中ちょっと処理が遅くなってフレームレートが下がっています。


それを見た観客も本物の紙飛行機を飛ばし合い会場は奇妙な熱狂と一体感に包まれてきます。


観客席を大きくまたぐようにはられたワイヤーをつかった弦楽器による演奏が披露されました。
細かくて気が付かなかったですが、よく見ると会場をまたぐように細いワイヤーが張られていてコレを弾くことで音楽が奏でられています。
アンプを介しているのか生なのかはわからなかったですが、不思議な演出でした。


基調講演はいつものAndroid,Chrome,その他の流れではなく、人工知能から始まる異例の内容。

YouTubeでは収録されていませんが、会場では笑い声や歓声が結構な頻度で発生していました。


あと会場に鳥が巣を作っているのかずっとピヨピヨピヨという鳥の声が響き渡っていてなんとも言えない牧歌的なムードが出ていました。

具体的な内容はYoutubeを見てもらうとして、ざっくりとした感想

AIについて

AIについてはGoogleがすごい力を入れているなというのを感じています。
とくにGooglePhotoの認識力は既に実製品で体感しているのでAIが今後大きなビジネスになるのは疑いようが無いです。
チャットツールAlloとビデオ機能Duoについて、チャットとビデオ通話は現在すでにHangoutとして提供されていてLINEやFacebookメッセンジャーほど一般的ではないにしてお全体的に洗練されてきていて利用者も増えていたように感じます。ブランドを育てるという意味でも無理に名前を買えない方がいいともうのですが、利用用途が同じものに対して別ブランドにした理由はよくわかりませんでした。
しかし、ビデオ通話を基調講演で実際にやってしまうのは覚悟が必要だったろうなぁと思います。
通常、この手の発表では事前に録画した映像を使ったフェイクを使ったりするのですが、今回の基調講演では本当にライブでやり、娘からの挨拶をガチャギリするというトラブルw。 家に帰ってから修羅場だったんじゃないでしょうか?

Google Home

GoogleHomeから漂うなんとも言えない愛らしさというか、NexusQ感はなんなのでしょう。
正直なところ本当に発売できるのか不安で仕方がないし、なんかあんまり成功する感じがしないです。
この手の製品はいつもすごく魅力的なデモと実際には機能しない製品というのが定番化していますがそろそろ実現しないですかね?
見た目については消臭力じゃん というのが指摘されていました。デザインはNexusQのほうが尖っていて好きです。

しかし、こういうキワモノハードこそGoogleのような会社が出して欲しいですね。
利用用途がわかりきってビジネスになることが見えている商品よりこういうなにか新しい物を作れるのではないかと想像させるハードこそGoogleに出してほしい商品です。

発売できたとしてもはたして日本発売がされるかすごい心配。Chrome CastやNexus Playerは日本でも発売されたので期待したいのですが、第二世代Chrome Castは発売が遅れましたし、昨年中と言われていたAndroid Autoも日本に入ってきていません。人工知能による音声解析とかは特に日本対応が難しい部分なので日本だけ販売しないんじゃないかという心配もあります。似た製品のAmazon Echoも日本で発売される気配がありません。
しかし開発用に英語オンリーでいいから技適だけ通して同時発売を期待したいです。

OnHubあたりと連携して、家に一人しかいないときはプライベートなメールの通知も行い、複数人いる時は複数人に関係する通知のみ伝えるみたいなでき方がするととても便利だと思うのですが。

Android N

Nについてはプレビュー版が既にでていて新しい話はそれほどなかった気がします。
名前はやっぱり公募するようです。
NでVRに関しての機能が追加されたのが数少ないサプライズでしょうか、

VRについて

Project Tangoについての発表がなかったのがやや残念ですね。今回のセッションではVR関連のセッションがかなり増えているのでてっきり基調講演でProject Tangoについての言及があるかと思ったのですが間に合わなかったのでしょうか。
代わりに出てきたのがDaydreamというVRのプラットフォーム。
ソフトウェアとハードウェアの両方でより没入感高いVRを目指すとのこと。
Daydreamという名称どうにかならなかったんですかね、昔からのAndroidエンジニアであればかつて充電台に載せた状態で実行されるスクリーンセイバーがDaydreamという名称だったのを覚えている人も多いはず。
実際のところは充電中に独自アプリを作りたいというニーズはあまり一般的ではなくまるで話題にもならなかったのですがまさか、Android開発チーム内でも忘れられてしまったのでしょうか。
対応ハードを出すメーカーの中に日本メーカーが入っていないのがなんとも残念ですね。

Wear2.0

AndroidWearが登場して2年を迎えました。当初おもちゃだったWearもバージョンアップを繰り返して次第に使いやすく実用的に育っています。
もともとAndroid4.4ベースだったAndroidWearも今では6.0ベースとなりました。
つまり、AndroidWear自体は3つのAndroidのメジャーバージョンアップを超えてきています。
しかも、なかなか最新版がこないスマートフォンと違いAndroidWearはどのメーカーに対してもバージョンアップの対応が早いのが嬉しいところ。
にも関わらず、今回は2.0と控えめなバージョンをつけてきました。
これは今までにない大きなバージョンアップであることを示しているのか、それともそろそろ対応ハードが切り捨てられていくことを意味しているのかどっちでしょう。 どっちもかも知れません。

Wear2.0で最初に語られたのがWatch Faceについて、Android Wearでは比較的初期のバージョンでWatch Faceに対応して、その後Watch Faceで簡単なアクションが可能になるなどの機能が追加されてきましたが、今回のバージョンアップでは他のアプリからデータを受け取ることができるようになります。
情報の送信側は情報を抽象化して送りWatchFace側で描画を担当するという組み合わせが面白かったです。
Watch Faceを作る上での悩みの種として、天気予報や未読メッセージ数などの情報をWatch Faceで表示したいけれど、ほしい情報はユーザーにより違うため、ユーザーによっては不要な情報を見せてしまうことになるというのがあったので、そこをAndroidらしくうまく解決してきたなぁと思います。
SONYのSW2にも似たような機能はあったのですが、SW2はアプリ側が矩形にデータを描画して、ユーザーはそれらをブロックのように組み合わせることでWatch Faceを作る仕組みだったのに対して、Wear2.0ではデータを抽象化して送り、受け側のアプリが自分に適合するように処理する仕組みとなっており、Watch Faceの世界観を崩さずにカスタマイズ性を提供できるのではないでしょうか?この途中の階層を抽象化することで疎結合にする仕組みは暗黙的IntentのようでとてもAndroi的だと思いました。

Watch Faceはユーザーが操作すること無く見ることができる画面で、ここにほしい情報が表示されることでウェアラブルの使いやすさが一気に改善します。(この点においてAppleWatchは大きく出遅れておりそれがウェアラブル全体の評判を落としているのが残念です)

その他Standalone機能やキーボードについてはこれにより出来ることが大きく増えるという感じはしませんでした。
スマートフォンがなくても直接ネットワークと繋がると言ってもLTE内蔵のAndroidWearは多くないですしそれほど受け入れられている感じもしません。
それより、本音のところは「Android」スマートフォンがなくてもネットワークに繋がるようになったということでしょう。
つまり、iOSユーザーであってもWearにアプリをインストールしログインしカスタマイズできるようになった。そう見ることが自然な気がします。

しかし、一方でそろそろスマートフォンを使わずにWearのみで生活してみたいという気持ちも出てきています。
Wearはスマートフォンよりも現実の生活を阻害しないように感じていて、移動を楽しく生活をより豊かにしてくれる予感を感じています。

Android Studio 2.2

早い、早いよGoogleさん
ついこの前2.1がでたばかりなのにもう2.2です。
しかし、最近のAndroid StudioはCanary channelでも完成度が高く十分に業務レベルで使用できたりするのでこのスピード感は驚くばかりです。
しかも、去年のように夢ばかり語るのではなく今すぐ使えるというのがすごいですね。早速試してみたいです。
条件付きとはいえBuildが早くなるのは助かります。Android StudioはBuildが重たすぎて作業に支障が出てしまい、結局15inchのMacBookProを購入して物量で解決したのですが持ち運ぶ時はつらいなと思っていました。もっとBuildが軽くなって 質量的にも軽いマシンで作業できるようになると嬉しいです。

Firebaseについて

Firebaseは機能てんこ盛りになりましたね、Google Cloud Platformとのブランド分けがイマイチわかりづらくなった気がします。FirebaseのFirebaseたるところってなんでしょうね?
モバイルアプリ開発者が使用する機能もFirebase化したことで注目度は上がると思います。

Progressive Web AppsとInstant Apps

アプリとウェブがお互いに近づいてきていることを感じます。
うちのサイトもhttps化してちゃんとProgressive Web Appsを追いかけたいなぁ
Instant Appsはイベントアプリのようなユーザーが恒常的に使い続けないアプリでは特に対応必須になると思います。

Tensor Flowについて

TPUについてはいろいろ考えさせられるところがあります。
ソフトウェアとハードウェアの領域争いは長い歴史の中ずっとシーソーのように揺れ動いていましたが、ここ最近ハードウェアの振り返しが大きくなってきているように感じます。

全体的に

基調講演の時間自体は例年と同じだと思うのですが、今年の基調講演は凄くボリュームが有ったように感じました。
AndroidNやAndroid Studio2.1、Material DesignのアップデートがI/O直前にプレビュー版が公開されていて今年のI/Oではこれといった発表はもうないのではないか? と危惧していたのですが杞憂でした。

基調講演が終わって

今年も去年同様、おみやげのアナウンスはなかったのですが、去年はこれで終わり? おみやげ無いの ひでー(実際には直後にNexus9が配られるメールがあった)という感じでしたが、今年はこの内容ならおみやげ無くてもいいよね と感じました。

実のところ、おみやげについては新製品のNexus7やNexusQを配った2012年を除くと、既に発売済みの製品を配っておりその技術に興味がある人なら既に持っているし、その技術に興味が無い人にとっては貰っても微妙という感じで正直だったらI/Oを充実させるか料金を引き下げて欲しいと思っていたのでおみやげを終えるには良いタイミングだったのではないでしょうか。(本音を言うとGoogleHomeが欲しかった)

文句をいうなら参加受付をする前におみやげがない旨を告知して欲しかったです。そうすればおみやげ目当てで参加する人がいなくなってもっと開発者が参加しやすくなっていただろうし、おみやげ目当ての人ががっかりすることもなかったはず。

さて、基調講演が終わったらランチタイムを挟んでセッションが始まります。

アンフィシアターを出ると あれ?
なんだかさっきまで行けなかった場所が開いています。しかもむちゃくちゃ広いです。 もともと受付の段階で広いと思っていたのに、公式アプリで調べるとさっきまでいたのはI/O会場のほんの一部でしか無くてセッションの殆どはこの開かれた区域で行われるようです。
この感覚FINAL FANTASY3の広い世界を回ったと思ったら実は広大な世界に浮かぶ小さな島に過ぎなかった という演出に似てる(超大げさですが)

広い空間にセッション会場が配置されていてその中に様々なブースが点在しているという状態。
セッションはYouTubeでも公開されるし強く興味を持ったものを除けば今回のI/Oではブース巡りを中心に行おうと思っています。

スマートフォンで産業用ロボットを操作してペンキを突きつけるロボット(なんと贅沢な)



WearのブースではTAG HEUERを含めた各種Wear端末がおいてあっただけでなく、Pebbleなどの競合製品やWear2.0が動く端末もおいていました。
Wear2.0に関して言うと端末自体の性能も有るかもしれないけれど、今使っている端末より動きがなめらからで使いやすくなっている印象。


もちろん、カシオの端末もありました。バッテリー持ちが良い私の中では今一番注目しているAndroid Wear端末です。

それにしてもWear端末増えましたね。

MOTO360が出た時は衝撃的だった丸型液晶も今では一般的になっています。


TAG HEUERの15万円なウェアラブル。
正直、これに15万円は出したくないなぁ、正直MOTO360のほうが高級感を感じます。



セッション

見て回ったセッションは次の通り

What's new in Android

正直うーん という感じ。 プレビュー版をウォチっている人にはそれほど目新しい情報はなかったように思います。


Designing ofr driving

Android Autoの最新情報として、ワイヤレスに対応しました っていうのと、スマートフォン単体で動くAuto(つまり、単にスマートフォンを車の中で使いやすくするアプリ)というのは新しく感じました。
あと、単純なAndroid Autoではなく、純粋なAndroidが内蔵されたプロダクトも紹介されていました。本命はこっちですね。
しかし、問題だったのはそれ以降の内容はAndroidAutoアプリの作り方で、これ自体はAndroidAutoが公開された時から変わってない特に新しくもなんともない内容でした。


After concert

その後はすごい人達とビールやワインを飲みながら話をしていました。
バドワイザーっていう軽いビールがあるのですがバドライトっていう更に軽いビールがあって驚き。
日本で言うと発泡酒的な扱いでしょうか?
もちろん、ちゃんとした地ビールもありました。おいしい。

次第にアンフィシアターのほうが騒がしくなってきました。
アンフィシアターではAfter Concertが行われていました。
Concertは演奏の間の休憩時間だったようですが、観客席を順番にスクリーンに映し出していて盛り上がっていました。
LEDで点滅する棒やらメガネやらを配っていて暗闇の中に光輝き綺麗。


そんなこんなで初日は終了、バスに乗ってaloftホテルに戻ります。

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