ZenFoneレビュー最終回

2016/3/28 4512hit

ZenFone2レビューも今回が最終回です。

今回はZenFone2を実際に使ってみての率直な感想を書きたいと思います。

これまでのレビューは以下
ZenFone2レビューその2
ZenFone2レビューその1

良いところ悪いところ

今回はレビューをするために実際に普段使っているSIMカードを刺してメイン端末として毎日持ち歩きその使い心地を確かめました。
正直なことを言うと、来月からメイン端末はNexusに戻す予定です。幾つかの素晴らしい要素はあったのですが、逆に普段使いで不満に思うところもありました。
ZenFone2はハイエンド端末ではないですが、ASUSシリーズの中ではフラッグシップにあたり、決してローエンド端末でもないはず、そのあたりを考慮しつつ、Nexus5から乗り換えて感じたことを書いてみます。

ココがダメ

標準アプリが多すぎる

ATOKが入っていたりとわりと嬉しい部分もありますがそれ以外に電子書籍アプリが「電子書籍」「BookLiveReader」「Kindle」「Zinio」と4つ、Webブラウザが「Chrome」「ブラウザ」「Yahoo!」と3つ画像共有も「WebStorage」、「SHARE LINK」、「PARTY LINK」、「Zen Circle」の4つと、やたら沢山アプリが入っている割にやれることはそんなに多いわけではないという不思議な組み合わせ。
このあたりのプリインストールが低価格を実現している肝なのかもしれませんが、ユーザーにとってはとっ散らかっているようにしか見えずあまりいい印象ではありません。
さらに最初から入っているアプリがいきなり常駐していて、Push通知を送ってきた挙句、実行すると別のアプリをインストールさせる広告が出てくるとか、標準アプリのマナーも総じて良くありません。

スピーカーが鳴らない

まれに外部スピーカーが鳴らなくなる事がありました。一度裏蓋をあけてスピーカー部分をつつくと直るという症状で、これが個体差なのかZenFone2に共通した持病なのかわかりませんが、一応報告。
そして、そもそもスピーカーの音質がそんなに良くないし、昔のスマートフォンに多かった背面から音を出すタイプなので音量もイマイチ。
今はフロントスピーカーが当たり前、悪くても側面なのでいまだに背面なのは目立ちます。

カメラの画質

カメラの画質は正直それほど良くないようです。
作例が一つだけになりますが、Nexus5、Nexus6pと撮り比べてみました。
解像度を長辺1600に落としてPhotoshopで画質「高」で再エンコードしています。
ZenFone2


Nexus5


Nexus6p


画質に関してNexus6pが飛び抜けるのはある程度予想通りでした。Nexus6pはNexus系統の中でも最もカメラに力を入れてきたモデルですし、価格帯も異なります。
Nexus5とZenFone2は画角も似ているし、ちょうどいい比較対象になったのですが、ZenFone2の画質はNexus5と比べても悪く、全体的に露出が高すぎる傾向にあって、この写真のように盛大に白飛びすることが良く有ります。
屋内はもちろん、たいていのカメラで最も良いシチェーションになるはずの、昼間の撮影でも同じような症状が発生することが有りました。
ボケ味も綺麗とはいえないし、カメラに関しては正直残念。

ZenFone2のカメラは撮影モードがかなり充実していて、露出やホワイトバランスまで細かく調整できるので多少は追い込むことができます。
露出補正をマイナス1するとこんな感じ。
マシにはなったけれどやっぱりちょっと変な感じ
暗い部分や黒いものにカラーノイズが盛大に出るのも特徴で、このあたりも最近のカメラにしては珍しい品質だと思います。

ただし、何の問題もなく撮影できることもあり、勝率は5割程度という感じ。
うまく撮れると十分に満足できる画質になります。


Notificationのアイコンで色がおかしい

Android Lollipop以降、Notificationの色はモノトーンとなりました。
システムはLollipopに対応したアプリではアルファ値のみを参照して、RGBを無視するのですが、何故かこれが無視されておらず妙な色で表示されたりすることが有ります。

バッテリーはNexus5と同程度

バッテリーの使用感でいうとかなり減りが早い印象を受けました。
特に最初の数日全く使用せず、追加アプリゼロ、SIMも入れていない状態だったにも関わらず二日程度で電池が切れたのは驚きました。
Nexus系だとSIMを抜いていれば同条件で5日間位は持っていた感じがします。
意外だったのはSIMを入れてアプリをインストールして普段使いしても電池の消費量がそこまで変わらず、丸一日なら普通に使える感じ。
つまり、使用状況と実際の電池消費量があまり変わらないため使っていない時のバックグラウンドでの電池消費量が多いのだと思います。

ここで気になるのがZenFone2はAndroid5.0がインストールしてあるということ。Nexus5に関して言うと5.0のときから6.0にアップしてバッテリーの使用時間は倍以上に伸びたのでZenFone2が6.0にアップした場合に劇的に電池持ちが良くなる可能性はあります。

丸い背面とバイブレーション

背面が丸いので机の上に置いた時にぐらつきます。
さらに悪いことにバイブレーションがかなり強めでボタンタップ時にバイブレーションする設定にしておくとバイブレーションの振動で端末が揺れてかなり残念なことに。

NFCの認証制度が悪い

Nexusシリーズに比べてNFCを近づけてもNFCを識別できないことが多かったです。

ゲームには向かない

私はゲームをしないのであまり関係ないですが多くのゲームはARMに最適化されていて、ZenFone2に搭載されているATOMには最適化されていません。
大容量のメモリーもなぜかOSが32bitなせいで、単独アプリでは2GBまでしか使用できず、1つのアプリがとにかく重たいゲームではあまり貢献出来そうにもないです。

ここが良い

悪いことばかりではなく良い点も多かったです。

パフォーマンスは良い

たまに不安定になる時を除くとパフォーマンスはなかなか良かったです。
ATOMという普通スマートフォンではあまり使われることのないCPUを積んでいるのですがパフォーマンスは悪く無いようでNexus5から乗り換えるとさくさくとUIがアニメーションしてくれます。
GoogleEarthで都心部を表示してもかなりさくさくしていてNexus6pと比べてもそんなに悪くない印象。

控えめな発熱

ZenFone2は使用し始めるとすぐにほんのりと暖かくなるのですが、ある一定で暖かさが止まってそこからずっと温度が一定になる印象です。
Nexus5はWebブラウズや充電中かなり熱を持ち、場合によっては端末にダメージが及ぶのではないかと思うほどだったのでこの差は割と大きく、ZenFone2は使っていて不安に感じるほど発熱することは一切無かったです。
これはGoogleEarthを使っている時でも同じで発熱が程よく抑えられているNexus6pよりも更に発熱が少ないです。

発色の良い液晶

液晶の発色は悪くなくまるで有機ELのように鮮やかかつ黒がしまっています。明るさについても夜間でも昼夜の炎天下でも使用に不便を感じることはありませんでした。
あと、FullHDなのでFullHD動画と相性がよくドットサイズの置き換えが発生しないのが嬉しいです。
色温度の調整できたり、効果の程は不明ですがブルーライトカット機能なども有ります。


意外と持てる

本体形状のせいで持つときにソコソコ気を使うのは2回めのレビューで報告したとおりですが、実際に使ってみるとそこまでひどい感じはなくなりこれくらいなら十分慣れれば使えるかな?という印象。

タップでのスリープ解除が便利

画面をダブルタップすることで電源ボタンをおした時と同じようにスリープが解除されるのは便利に感じました。
似たような機能はNexus9にもあるのですが、スマートフォンで使えるのは嬉しい。
さらに画面上を定められたパターンで操作すると特定のアプリが動く機能が思った以上に便利で良く使いました。
例えばスリープ中にCのかたちで画面をなぞるとスリープが解除されカメラアプリが立ち上がります。

ダブルタップで開いた状態で、もう一度ダブルタップするとまたスリープに戻るのも地味に便利です。
スリープ時でも精度は悪くなく今まで一度も使えたはずなのに認識しないということは起きていません。

スリープ画面に気象情報が表示される

ウィジェットを使えばいいだけですが、デフォルトでスリープ画面に天気と温度がでてくれるのは有りがたかったです。

着信LEDが便利

何故Nexusでなくしたのか謎ですが充電状態や通知に応じて発色パターンを変える着信LEDはやはり便利が良いです。

標準アプリのアイコンデザイン

やたら大量に入っているZenFone2のアプリですが大きく分けてASUS制とサードメーカー製に別れます。
サードメーカー製のアプリはATOK以外アンインストールが可能で見分けがつきます。
残ったASUSのアイコンですが、彩度の高い背景色に白いマテリアルデザインっぽいアイコンで見た目の統一感は良かったです。

工具無しでSIM交換が可能かつ、micro SIMなところ

最近のスマートフォンはピンで小さなボタンを押すとSIMトレイが飛び出すという厄介な作りのものが多いですが(Nexusも最近のはずっとこれ)ZenFone2は裏ぶたを開けてSIMを交換できるので便利が良いです。
海外でプリペイドSIMを刺したい とかいうときにわざわざピンを探すのはかなり面倒なので海外旅行良くする人には嬉しい仕組み。
また、確認していないですが2G用のSIMスロットがあるので国内SIMをこちらに挿しておけば通信は海外のプリペイドSIM、着信は2G経由で日本の電話番号をそのまま残せるというのが出来そうな気がします。
今までだと、これをやるには国内着信用と海外通信用で2台のスマートフォンが必要だったのでかなり便利そう。

おすすめ度

おすすめ度は50% (良いところもあるけれど積極的にはおすすめしない)
ASUSのフラッグシップ機ですが、正直ミドルエンドという感じ。
特にそれを感じるのがカメラの部分で最近のスマートフォンにしては珍しいレベルで絵が乱れます。
本体サイズも決して小さい部類じゃないし、サイズの割に持ちにくい。触った時の質感もNexusやXperiaやiPhoneと比べるとかなりがっかりします。

とはいえ、この価格帯でカメラと持ちにくさ以外では基本スペックが高いのも事実。
そのあたりを考慮して、自分がほしいスペックがどこにあるかを見極められる人には良いと思います。

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