日産デュアリス4年目のレビュー

2014/8/21 39153hit

以前、Jukeとデュアリスを検討した結果、結局デュアリスを買いました。
それから4年乗っているのですがちゃんとしたレビューをやっていなかった気がするのでレビューします。

優等生なSUV


もし、デュアリスを一言で表わせと言われれば優等生なSUVの一言に限ります。
CMではトランスフォーマーを思わせるCGで若者向けのスポーティーな印象をアピールしていましたが、あれはミスだと思います。

力もないし野生もない。デュアリスを表すのは長所も短所も全て優等生であること、その意味で言うとCMもサニーのような家庭的なアピールをしたほうが良かったと思う。


面白みもクソもないステアリング

デュアリスの最大のネガティブポイントはステアリングです。
電動パワステの出来は良くなく、モーターのブラシを超えるときのザラザラ感が伝わってきてゲーム用のコントローラーを回すときのようで気持ちのいいものでは有りません。
また車高が高いSUVで足も柔らかいので峠道では動きが大きくなってしまいます。
ステアリングフィールがイマイチなため、コーナーでも不安が残り峠道に関してはできるだけ行きたくないなと思わせる車です。

面白みもクソもない内装

内装に関してはシンプルただそれだけ、
細かく見るとソフトパットを入れていたりしているのですが、デザインも質感も高級感とは無縁で値段を考えるともう少し頑張ってもいいんじゃないの?って思ってしまう。
この辺りの内装の質感の悪さは日産10桁番台に共通する部分ではあるのですが、最近はローエンドでもまともな内装の車(アクセラとか)が増えているので、非常に安く見えてしまう。
あと、ステアリングとかシフトとか手に触れる部分のバリが大きいのはいただけない


面白みもクソもないエンジン

世の中には楽しいエンジンとそうでもないエンジンがありますが、デュアリスは間違いなく楽しくない方です。
吹け上がりも良くないし、吹け上がった所で大した音もせずただただうるさいだけ、特に高速の入口では本線に合流するためのパワーが不足しがちで不安が残ります。
合流時のパワーについては次の問題点も絡んできます。

トルクステアが大きい

パワーが無いくせにおもいっきりアクセルを踏むとトルクステア(アクセルを踏み込むと勝手に曲がっていく現象)が発生します。
さすがに直進だったらどうってこと無いのですが、問題は高速の合流時で、加速車線が短い場合、少ないパワーを補うために直線に入る前に加速を始めようとするとトルクステアで冷やっとすることがあります。

CVT特有の再加速の悪さ

惰性で走っている時にアクセルを踏んでもクラッチがすぐにつながらず再加速がかなり遅れる事があります。
再加速したいときは明確に再加速するぞっとおもいっきり踏んでやらないといけない。 CVTならどれでもそんなもんではあるんですが、ATから乗り換える人はご注意ください。

交換部品がない

設計がイギリスだったことの最大の弊害で例えばワイパー一本とってもディーラーで取り寄せてもらわないと行けません。
決して維持費が高い車ではないのですが、ちょっといじろうとすると敷居が高い車です。

後部座席に入りづらい

これは国内仕様でリアスピーカーを追加した弊害だとおもうのですが、後部座席のリアスピーカーの出っ張りが邪魔で後部座席に入るときに足を入れづらいです。

面白みがあるデザイン

と、悪いところばかり書いたのですが、なんといっても優等生、いいところもたくさんあります。
デザインについては好みの問題もあるのですが、パッと見た時の冴えない感じに対して、
ちょっと近寄って上から見ると意外と筋肉質でスポーティーに見えたり。

意外とセンスが良い所があったり

特にお気に入りが上から見た時で、都会的なスマートな印象を受けます。


こういうぱっと見はいまいちでも、乗っているうちに少しずつ良さが見えてくるデザインは日産マーチやキューブでも見られた手法ですが、何年も乗るオーナーにとってはカッコイイけどすぐ飽きるデザインよりこっちのほうがありがたいと思います。

頭のいいCVT

私がこの車を買おうと決めた最大の理由がここ。
ATがどうしても嫌いな最大の理由は自分の思ったタイミングでシフトチェンジしてくれないこと。
上り坂ももう終わろうとしたところでシフトダウンしちゃったり、加速したいのにギアが上がりすぎて加速力が得られないということがない。
CVTの動きが適切で欲しい時に欲しい減速比になっている。

更に嬉しいのがマニュアルシフトでとてもレスポンスがいい。
AT車のマニュアルシフトってタイムラグがあると結局気持ち悪くて使わなくなるパターンが多いのですがデュアリスは多用しています。
峠道の下りで効果が大きく、きめ細かくエンジンブレーキを制御できるのでフットブレーキを使うこと無く楽に燃費良く安全に降りることが出来ます。
CVTなのでギアチェンジの時もクラッチがつながっているおかげでショックは皆無、エンジンブレーキも抜けない。

逆に上り坂や加速時はCVTの頭がいいので完全にまかせておける。
まさに理想的なミッションと言える。 再加速のつながりの悪さを除けば。。。
某スポーツカーのATよりよっぽど気持ちが良いです。

割と広い

全長が4,315mmしかない割に車内は割と広いです。
さすがにムラーノなどの大型SUVと比べると分が悪いですが、セダンやコンパクトハッチと比べると俄然余裕があります。
そしてフル乗車でも荷物が結構載ります。
5人乗るけれど、荷物は無理だよ って車も少なくない中でコレは優秀。普通に4人で旅行に行けます。

取り回しがいい

デュアリスの最小回転半径は5.3mでオーバーハングも短いのでUターンなどが楽ちん。
ただし、全幅は17800mmとミドルセダン並なので細い道は苦手です。(参考までにデカイデカイと言われていたR33スカイラインで1720mm、アメリカンサイズになったV35 スカイラインセダンが1750mm、)
車高が高いおかげで急な坂道も床下をこする心配がないのもうれしい。

燃費がいい

ハイブリッドじゃないSUVということで心配な燃費ですが、このサイズにしては割といいかんじです。
渋滞多めの町中で9km/l、遠出すると12km/l〜15km/l、都市高速で精一杯省エネ運転すると24km/lが出ました。
前面投影面積が大きいせいか、空気抵抗の影響を大きく受けるので一般的な燃費運転で使われる80km/hより60km/h程度のほうが燃費がよくなる傾向にあります。
巡航時で加速の必要が無い場合、MTモードで積極的にハイギアーを使ってあげることも出来ます。

静か

エンジンだけは回しすぎると嫌な音が出ますが、回さなければとても快適な空間が提供されます。
エンジンの静かさに加えて車外の音もきちんと遮音してくれます。
お客さんを乗せると評判がいいです。
たまに、同クラスの他のクルマに乗ると車ってこんなにうるさかったっけ?って思ってしまうほどです。

パノラマルーフの開放感

非常に大きく開くパノラマルーフのお陰で、太陽光が入ってきて車内は明るいです。
もちろん、コレをつけることで天井が少し下がるとか、重心が上がってロールの元だとか、夏場は暑いとかありますが、それでもこのオプションはお勧めです。
運転しながら見られないのがちょっと残念。

しなやかな足回り

足回りは柔らかく峠道が苦手なデュアリスですが街乗りでの乗り心地はなかなかのものです。
一般的にサスペンションは硬いとスポーティーで細かな振動を拾いやすくなり、柔らかいと細かな振動をなくす代わりにいつもゆらゆら揺れ続けるという状態になりがちなのですが、
デュアリスの場合、振動は抑えつつ無駄な大揺れはほとんど発生しません。
道の舗装が良くなったような感じなので普通に運転する分ではその良さを体感しづらく、いつも慣れている道を他の車で走って初めてとこんなに道が荒れていたっけ?と驚くほどです。
このあたりの自己主張しなさも優等生っぽいです。

実はスポーティーにも走れる

そして、最近気づいたのですが、この足回り、ちゃんと荷重をかけると気持ちのいい曲がり方をします。
峠道をゆっくり切り返すとロールがひどくぐにゃぐにゃして気持ちが悪いのは前述したとおりですが、速度を若干速めにしてサスペンションへの荷重移動を意識して曲がると、サスペンションが沈み込んで大きくロールしたあとに、さらに荷重をかけ続けても、それ以上サスペンションが沈み込んだり、跳ね返ったりすることもなく、その角度でロールがピタりと止まりフラットに曲がり始めます。
そこで、曲がり始めで思いっきり荷重をかけてあげさえすれば割りとスポーティーに走れてしまいます。

問題はその速度域になると助手席の人に恐怖感を与えることがあり、なかなかその速度で走るシチェーションにはならないってこと、あと、限界を超えた場合車高の高さからいきなり挙動を崩すのでやり過ぎ厳禁。 攻めこむのではなく、いつもより早めに荷重をかけ、曲がり始めたら荷重を抜かないことを意識する事が大事です。
このあたりも平均速度が高いヨーロッパ的足回りになっているように感じます。
荷重をかけるという意味ではフル乗車の場合でも足回りの特性は改善されます。

シートがいい

国産車の中には乗っていると腰が痛くなったりおしりが痛くなったりするシートが有りますが、デュアリスはどちらも皆無。
ふわふわなすわり心地のいいシートではないですが、ロングドライブしてはじめて、あっ疲れていないって気付かされます。
そして、パケットシートでもないくせに意外とホールドしてくれます。カーブに入っても踏ん張ったりしなくていいです。

おすすめ度

ということで、おすすめ度は80点(大部分の人におすすめ)
ただし、注意点があります。
1.運転が快適な車ですが、楽しい車では有りません。高揚感は全く有りません。
2.見栄ははれません
3.いじろうと思ったらパーツの少なさに泣きます。

つまりは、車好きにはおすすめできないです。
移動手段として割り切った場合、サイズの割に広く、静かで快適で燃費がよく、価格も安く、使いやすいです。
国産車が最初に優先しがちな内外装や、エンジン音、馬力などにお金を使わず
走る、曲がる、止まるが(まじめに)出来るよう、道具として使う車としてよく作られた車です。
まさに優等生というにふさわしい実用車です。

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コメント

名前:名無しさん|投稿日:2015/03/08 22:53

低速時でも足回りは確り働いてくれますよ、初期型はね
峠でも十二分に機動力は発揮できますよ、走ってて楽しめるレベルで
車好きの人の方が多分楽しめる部分をより良く見出だせる車になっていますよ
後期型はショックが日本製になっているからそう感じるんだと思いますよ

名前:kenz|投稿日:2015/03/13 01:05

うちのは後期型なんですよね
そこにも問題が有るのかもしれません。
ちょうどモデルチェンジのタイミングでの買い替えで試乗車は初期型だったので試乗車の体感は良かったんです。
実際に車が届いたらなんか違うなと

名前:ワールド|投稿日:2015/10/11 12:58

私は3年前、6万キロ落ちのデュアリス4WDを購入しました。ガイアパワー、アーシング、イリジウムプラグ等のライトチューニングを施し、燃費も10km/hを割ったことがありません。確かにモアパワーはほしいですけど、なかなか乗り心地のイイクルマですよ。こないだヴェゼルに試乗しましたけど、買い換えは必要ないなと思ってるぐらいです。
私はあえて初期型を購入したんです。現在20万キロを超えています。ダンパーは一度交換して、しなやかさは若干薄らぎましたが、それでも他社に比べるとまだまだ優秀ですよ。

名前:kenz|投稿日:2015/10/13 11:29

あえて初期型の方が正解なきがします。
乗り心地と燃費はいいですよね
最近フル乗車+近距離利用が多くて燃費悪いですがそれでも9.0km/lです
ハイブリッドなどの特殊機構がなくてあのサイズでこれは凄いと思います。

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