Amazonの中古車販売を探る

2014/6/4 3779hit

Amazonが中古車販売をはじめました。
インターネットで中古車を探すこと自体は珍しくなくなりましたが、
実際に車を見ること無く販売まで完了して自宅に届くというのはとても珍しいです。
新車ですら、インターネット販売は一般的ではないのに、新車以上に状態にムラがある中古車を見ずに買うのは不安。
Amazonはどうやってその不安を取り除いているのでしょう。


中古車一覧を見るには中古車販売のページへアクセスします。
カテゴリー分けがカーバイク用品のなかの自動車車体なのが面白い。

価格は33万円、44万円、55万円という感じで、わりと大雑把に付けられていてどれにしても安くてまずは最初に成功ユーザーをつかむためにお手軽価格で揃えたというような印象を受けます。

エルグランドを例に書かれている情報を見て行きましょう。



以下の販売条件を見てもかなり買い手にとってありがたい内容になっています。
>表示の総額は消費税、H26年度分自動車税、各種諸費用(2年付車両は車検代)も全て含まれております。
>全車修復歴なしの鑑定済み車両。画像のコンディションチェックシートを必ずご確認下さい。
>面倒な手続きは全て代行致します。お客様は書類を揃えて頂くだけでOKです。
>納車から1週間以内なら返品も受付可能。詳細ご確認下さい。
>100名様限定で新品ポータブルナビ(2013版地図データ)プレゼント。画像ご確認下さい。
1つずつ見ていきます。
>表示の総額は消費税、H26年度分自動車税、各種諸費用(2年付車両は車検代)も全て含まれております。
普通はこういう金額は中古車情報には乗ってこないので、実際に買おうと思ったら表示された金額+○○万円かかったみたいなことになりがちなのでありがたいです。
もちろんこれで全てじゃなく任意保険は自分で入る必要があるのに注意が必要です。

>全車修復歴なしの鑑定済み車両。画像のコンディションチェックシートを必ずご確認下さい。
金額の安さを考えると修復歴があってもおかしくないのですが、全車修復歴なしというのはかなりの好条件に思えます。
ちなみに、修復歴とは自動車の骨格部分に対して修理を行っている車両(すなわち走行性能に大きな影響を及ぼしている車両)のことを指すので、バンパーやボディーの凹み、擦り傷の修理などは含まれないので注意して下さい。
実際に販売されている車両を見ると、擦り傷や凹みがある車両が多く、この辺りは値段とのトレードオフと言えます。
画像にコンディションチェックシートが含まれているので、それをみてどこにどの程度の傷があるかを見ておくと良いと思います。


>面倒な手続きは全て代行致します。お客様は書類を揃えて頂くだけでOKです。
これも通常は別料金なので嬉しいですね。

>納車から1週間以内なら返品も受付可能。詳細ご確認下さい。
個人的に驚いたのがこの条件。通常は中古車販売の場合返品不可というのが殆どです。
ヤフオクに出ている車のほとんどがノーリスクノーリターンなのと対照的です。
ただし、中古車販売は手続きその他でかなりお金がかかるはずなのでその分の費用がどうなるのかは謎。
支払った価格が全額戻ってくるのだとしたら相当思い切った内容だなと言う印象を受けます。

>100名様限定で新品ポータブルナビ(2013版地図データ)プレゼント。画像ご確認下さい。
この辺りはまずは使ってもらえることを最初に意識しているのでしょう。

その他、さらに嬉しい条件が付いています。
>.織ぅ筬▲丱奪謄蝓辞ブレーキパッドぅ┘鵐献鵐イルゥイルエレメントΕ錺ぅ僉質宛絖Д僖錺好&ファンベルト┘┘▲侫ルター
正直言うと、これを見て私は逆に不安になりました。大丈夫なんでしょうか・・・
通常タイヤって安くても10万円くらいはします。 アジアンタイヤならもう少し安くなるでしょうが、それにしても安すぎな気がします。バッテリーやブレーキパッドも安くないし、パワステやファンベルトは工賃まで含めると相当額がするはず、さらに納車から1年間、走行距離は1万キロ。は保証があり販売元であるネクストステージだけでなく新車ディーラーでも修理が可能とのこと。

個人的な感想としては、条件が良すぎて怪しいレベルです。
もちろん、まずは使ってもらい評判を広めてもらうことを目的として戦略的な価格と条件で車両を販売していると言う可能性もありますが、今後ずっとこの条件で続けていけるとは思えないです。
もしアマゾンじゃなければ100%胡散臭いという印象を受けていたと思います。

それでは気になった車を見ていきます。

エルグランド。

55万円です。
エルグランドは高級ミニバンのジャンルを切り開いた車として有名で、この車はその2代目になります。
なお、初代と2代目はミニバンとしては異例のFR構造となっていて、スポーツカーやセダンのように後輪が駆動する仕組みです。
メリットとしてはハンドリングが素直になること、タイヤの消耗が均一になりやすいことなどが挙げられますが、デメリットとしてドライブシャフトにより車内スペースが小さくなることがあります。
このグレードはより大排気量のV6 3.5Lバージョンなのでかなりパワフルな走りを楽しめるかと思います。
ただし、燃費は期待できません。車両の安さを考えればガス代の高さには目を瞑ろうと言う人におすすめ。

エルグランドの場合、車体自体が大きいので、「狭い」と感じることはないでしょうが、床面が高いので乗り込むときに多少よじ登る感じになるかと思います。
特に運転席はかなり高い位置にあるので足に不安がある人は注意して下さい。
車内は当時の日産が推し進めていたモダンな内装が実現されていて、大型TVをイメージしたようなメーター周りなど斬新なデザインとなっています。
走行距離は95900キロ、平成14年式ということなので、それなりに走っていて古い車と言うことになります。
とはいえ、この辺りで気になるタイヤやファンベルトが既に交換されているということなので特に不安視することはないのかもしれません。
内装については画質が荒くて、確認できませんが、カーナビが付いていなかったりホイールが純正だったり
チェックシートをみても、内装に修理歴があり、外装にも小さな凹みがわりと残っているようで商用利用されていたのかな?という印象を受けます。
エルグランドは大人数の送迎に向いているので商用利用の例が多く、短距離での送迎に使わていたなら相応以上にヘタっている可能性はあります。
残念ながら純正のナビなどもないためバックビューモニターもありません。エルグランドの車格を考えるとこれはあとづけていいので付けておきたい部分ですね
チェックシートを見ても後部に板金跡があります。バックビューモニター付きのナビをつけていれば・・・と悔やまれる部分です

スカイライン

44万円
新型スカイラインが登場したばかりですが、これは先々代のスカイラインとなります。
中古車の面白いところは新車の値段と中古車の値段はリンクしていないということ、本来このスカイラインは高級車に分類される車ですが、それまでのスポーティーなスカイラインのイメージを払拭しラグジュアリー感を高めたことが市場からは嫌われて超絶不人気車となり、車格の割に中古車市場が非常に安いという隠れたお買い得車となっています。
日本で全く人気がなかったこの車ですが、アメリカでは高級ブランドINFINITIとして発売されると物凄い人気を得てそれまで全く無名に近かったINFINITIのブランド力を高めるまでに至った車です。ベンツのCクラスやBMWの3シリーズと互角以上に競合していたようです。

車はV6 2.5Lを積んだグレードでスカイラインの中で言えば「廉価版」の扱いになります。
どちらも乗ったことが有るのですが、2.5Lでも十分な性能は持っています。ただし、3.5Lの方がより「この車格にあっている」走りをしてくれます。2.5Lはどうしても、3.5Lで動かす車を無理させて動かしているという感があり、加速時にエンジンに無理をさせているのが伝わってしまうのが残念なところではあります。
この型のスカイラインはグレード問わず中古が安いので、より豊かな走りを求めるなら3.5Lの方をおすすめしますが、2.5Lは燃費と税金の面で維持費が安いというメリットも有ります。

日産はたいてい、初期型のデザインセンスがよく後期になるに従ってセンスが衰えてくる傾向にあるのですが、スカイラインに関しては想像以上に日本で人気が出なかったせいか、後期になるにつれてデザインが改善されていっています。
しかし、この車は平成14年式の初期型、つまり、不人気車の中でも廉価グレードの人気がない年式ということで、「この価格帯も妥当」という印象。
走行距離は7万キロを超えた程度なのでマダマダ元気に走ってくれるでしょうが
板金跡などもあるし、ライトは曇りフェンダーも交換されているので程度もそんなに良くない感じはします。

レガシィツーリングワゴン


55万円
最近人気が復活しつつ有るスバルの代表車種レガシィです。
この車種まで5ナンバーを維持していて(ただしグレードによってはエンジンの排気量により3ナンバー)この車種も2Lターボなので5ナンバーです。
衝突安全性能が高いのもレガシィの売りで、幅が広い水平対向エンジンは衝突時にエンジンにぶつかる可能性が高く、重たいエンジンが衝撃を吸収することで乗客を守ると言われています。
2L なので税金がお安いのはありがたいところですが、水平対向ターボのオートマなので燃費は期待できません。
走行距離が約85000キロでそろそろお金がかかってくる頃です。
水平対向エンジンは一般的な車に比べてエンジンの部品交換が大変でコストが嵩む傾向にあります。
ターボは部品の消耗が早く、そろそろあれこれ変えたほうがいいですよって話になる頃かと思います。
板金跡もないし、大きな傷も見られず、HDDナビもついていて状態はいいように思います。
フロントグリルが取り外されているので、車好きな人が乗っていたのだろうと言う印象です。(その分多少荒い運転はしているかもしれません)
レガシィターボはどのみち維持費がかかる車なので、維持費がかかることは割りきって車体本体価格を削ったぶんを割り当てるとかんがえるといい車かもしれません。

統括
さて、いくつか車種を見た感じですが、なるほど納得という感じで
車はメンテナンスさえしっかりしてあげれば年式が古かったり、走行距離が長くても大丈夫だったりしますが、こればかりは実車を見ないとなんともと言う感じ。 しかし、全体的に見た感じではあまり期待しない方がいいという印象を受けました。
他には軽自動車やコンパクトカーも大量に出品されているようですが、これらも古い車が多かったのが気になるところです。
それなりにワケあり車を集めて、手厚いサポートで安く売ろうということみたいです。
最初、値段と条件だけ見ると要件が良すぎて詐欺じゃないか?と疑ってしまいましたが、わりとどうにかなりそうなビジネスモデルのように思えてきました。
アマゾンのブランド力、宣伝力を考えればずっと店頭に置いてちまちま売るよりこっちがいいのかもしれません。
買い手にとっても返品可能というのは(どの程度の金額が戻ってくるかによるけれど)かなり嬉しく、中古車市場の常識を破壊する可能性があります。

逆に言うとこの返品制度はシッカリ使わないと書い手にとってのメリットが薄れるため、満足できなかったり納得出来ないことがあったら遠慮せずにバンバン返品してやる。くらいの気持ちでもいいのかも。
その際、手数料などは返品対象に含まれない可能性があるので確認して下さい。

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