Cities in Motion 2はお勧めできない

2014/5/10 24486hit

Cities in Motion 2と言うゲームを買ったので珍しくゲームレビューをしてみたいと思います。
Amazonで1799円です
このゲームはSIM CITYやA列車で行こうに代表されるいわゆる箱庭系シミュレーションというジャンルで、主人公は権力者の視点に立ち街全体の発展を目指すゲームとなります。
あまり有名なゲームではないのですが、スクリーンショットで気になったのでつい買ってしまいました。

何が出来るか

SIM CITYやA列車で行こうに比べてプレイヤーが街に対して出来ることは限られていて、Cities in Motion 2では交通系に強くフォーカスされています。
ちょうどA列車で行こうから子会社運営を引いたような内容です。
新興住宅街を作って、そこに列車を通して丸儲けというような鉄道会社の常套手段を楽しめないのでお勧めできない。

どこを開拓するのか

SIM CITYの場合、通常はまったく手を付けられていないほぼ大草原を開拓していくことになります。
A列車で行こうの場合はもう少し既存の都市があったりしますが、どちらにしても、自分たちで「街」を作っていくのを楽しむのがメインです。
一方、Cities in Motion 2はすでにある程度の開発が終わった都市からスタートします。

このCentral Cityというマップの場合、中央部はほぼ開発が終わっていて、周辺にわずかな緑地を残すのみとなっています。

これでは開拓が好きな人にはお勧めできない。

ゲームの進め方

それでは、実際にこのCentral Cityをプレイしてみましょう。
ゲームのモードはSandboxと呼ばれる内容で要するに街を自由に発展させていくスタイルです。
その他、明確に人口を上げるとか、公共交通機関のカバー率を何パーセントにするとか明確なゴールがあるキャンペーンなどもあります。

データパネルのマップデータで、公共交通機関のカバー具合を見ることができます。
赤は公共交通機関無し、黄色は1つだけ有り、緑は複数の公共交通機関がある状態です。
この街は建物はたくさんあるのに、公共交通機関がまったくありません。
このため、街は発展しているように見えますがあまり活気がありません。
人口はゼロ。いくらなんでも無理がある気がしますが、ここに公共交通機関を作って人を呼び込んでいきます。

開発できる公共交通機関

メトロ、路面電車、トロリーバス、バス、水上バスの5つ。(別売りでモノレールも追加可能)
それぞれ、以下のような特徴があります。

メトロ

日本では地下鉄として有名なメトロですが、このゲームでは鉄道と言い換えた方が適切です。
このゲームでは最強の交通機関として位置づけられていて、もっとも高額で、もっとも沢山の人を、もっとも高速に移動させることが出来ます。

もちろん、地下鉄にして都市内移動に特化させることもできますが、速度と収容力を活かして遠距離を繋ぐ近郊列車にすることもできます。


路面電車

路面電車は地上軌道を走る列車で既にある道路上に線路を敷設出来るのが特徴。
線路敷設の手間はある物のメトロに比べると格安で路線を引くことが出来ます。
広い中央分離帯がある大通りでは中央分離帯に路面電車専用線を引くことで渋滞の影響を最小にすることも出来ます。


トロリーバス

日本ではもう見かけなくなってしまいましたが、トロリーバスを引くことも出来ます。
トロリーバスは路面電車に似ていますが、路面電車より安価に架線を引くことが出来てバスよりも多くの人を低燃費で運ぶことが出来ます。
このゲームではバスや電車事に必要なエネルギーがあり、ディーゼルに比べて電気は安価になっています。


バス

もっとも身近な乗り物がバスです。
バスは既存の道路を走ることが出来て、もっとも安価で町中に敷設することが出来ます。

町中を網羅させる交通機関として使用できるだけじゃなく、他の交通機関ではたどり着けないような小さな村落での交通機関としてもむいています。

一方で収容量は少ないので、需要の大きな長距離路線などで使用するとすぐにキャパシティーオーバーになってしまいます。


水上バス

水上バスで川や湖の上を走ることが出来ます。
線路を引く必要がないので長距離路線を安価に敷設することが出来ます。
船が高額だし、座席数は少ないですが速度は速く、水上を直線距離で移動できるため離れた都市間を安価に結ぶのに向いています。
ただし、港湾の出入りには時間がかかるので近距離や過密ダイヤは苦手だったり、水際までしか行けないのでそこから先の交通機関を考えないとお客さんがまったく利用しなくなったり、逆に接続先の交通機関のキャパシティーをあふれかえらせてしまったりと、一癖ある交通機関です。


メトロは市街地の端から端、あるいは2つ市街地を結ぶ感じでわりと長距離を結ぶように引いて、バスはメトロ駅とその周辺を接続するようにしてメトロにお客を集める形にする。
さらにバスでは収納出来ない授与運が大きな場所はトロリーや路面電車を引いて、離れた都市同士は水上バスで繋ぐと言うスタイルが良さそうです。

車庫を造る

車庫にはキャパシティーがあり、それぞれ何台メンテナンスできるかが決まっています。
最初は小さな車庫で充分です。


路線を引く

地上に比べて高架や地下鉄は莫大な建設費になるはずなのですが何故かこのゲームそこまで価格が変わりません。
(このあたりのゲームバランスを修正するMODを開発している人もいます。)
既存の都市に路線を引く関係上、高架か地下鉄を多用する事になります。
高架より地下鉄の方が好きに路線が引けて建設費も安いのですが、街の見た目が味気なくなるのでここは高架を使うことにします。

路線はベジェ曲線のような独特な曲線の描き方をします。
途中の経路を指定することでその間が滑らかに繋がっていきます。
急すぎるカーブは車両の速度が落ちてしまいますし、緩やかすぎるカーブだとビルを取り壊さないと行けなくなることがあるので、狭い範囲で緩やかなカーブを描く必要があります。

SIM CITYとちがって、線路の端で謎のUターンはしないので、線路は必ず元の車庫に戻ってくるように引く必要があります。
先をわっか上にしても良いですし、線路自体を環状線にすると言う手もあります。
また、車庫内ではUターンが出来るので両端を車庫にすることも出来ます。


駅を作る

駅をどこに作るかもこのゲームの楽しいところです。
A列車で行こうと違って、このゲームでは乗客一人一人がそれぞれ出発地と目的地を持っていてその間をもっとも適切な交通機関で移動しようとします。
駅が増えすぎると停車時間が増えて乗客の満足度が下がってしまうし、逆に少なすぎると集客できる範囲が狭まってしまいます。
また、バスやメトロなどとの乗り継ぎも考える必要があります。

ある程度都市が発展してくると快速列車などを設定して緻密なカバーと速達性を両立させる必要が出てくるかも知れません。

駅を設置するときに円形が出てきます。この範囲内の人たちは徒歩で駅に向かおうとします。
もちろん歩く量が長くなると不満がたまっていくのでこの円だけには頼れないのですが、駅を設置する参考にはなります。


路線を造る

線路と駅が出来たら路線を造ります。
路線はどこからスタートして、どの駅に停車し、どうやってスタート地点に戻ってくるかを指定します。
駅間をどのように走るかは自動で選択されますが、WayPointを指定して通過する経路を定めることも出来ます。


車両を買う

最後に車両を買うと運行が開始されます。
車両は種類により、加速性能、定員、顧客満足度、燃費、価格が異なってきます。
路線により最適な車両を選択します。

同様にバスや路面電車を引いていくと街に活気が沸いてきます。
特にバスはコストが安く重宝します。バスで駅に人を集めることでメトロの利用者も増えていきます。

渋滞を解消する。

これが基本的なゲームの流れですが、街を作る瞬間が一番面白く次第にやることが無くなっていくSIM CITYやA列車と違ってこのゲームはここから先の改善が面白い。
最初はこれで充分だった街も、段々と賑やかになるにつれて交通ラッシュが起こってきます。時間帯によっては積み残しも発生します。
利用者増で収益は大幅に改善されますが顧客満足度は逆に下がっていくので様々な施策を打たないと行けなくなります。
一番簡単にできるのがより大人数が乗れる車両の導入とダイヤ改正による増発。
ダイヤはA列車とはちょっと違った方法で指定します。

ダイヤ設定

ダイヤは時間帯を指定して、その間の運行間隔を指定します。
ラッシュ時間には増発列車を入れることも出来ますし、夜間や週末は車両を減らすことも出来ます。

A列車のように1編成ずつ丁寧にどのような運行スケジュールを立てるかを決めることは出来ませんが、このおかげで1つの車両が1日に何往復もするようなダイヤが簡単にくめます。

しかし、緻密すぎるダイヤを組んでも、車両がなければそれを実現できません。増発に合わせて新しい車両を買い足す必要があります。
もし、発車時間に車両庫に空いた車両がない場合、車両が戻ってくるまで遅延が発生します。遅延が発生すると乗客は不満を述べて最悪公共交通機関の利用を諦めてしまいます。
車両にはコンディションが設定されており走行と共に劣化し車両庫にいる間は回復していきます。
車両区はコンディションが良い車両から先に使おうとしますが、コンディションが良い車両がない場合、壊れかけの車両も無理に使おうとしてしまいます。
車両が故障すると顧客満足度が下がるほか、速度が遅くなり他の車両を巻き込んで混雑の連鎖を引き起こしてしまうことがあります。
渋滞解消を考えないと行けなくなるあたりまで真の楽しみが出てこない辺り、ライトゲームが好きな人にはお勧めできない。

道路混雑

鉄道以上にやっかいなのが道路混雑です。
バスやトロリー、路面電車は道路混雑の影響を受けるので道路が混雑すると、遅延が発生し、そのせいで車両が不足し、コンディションが悪化し、さらなる混雑の元になる負の連鎖を引き起こしやすいです。

Cities in Motion 2は道路のバリエーションが異様に多いのも特徴です。

一般道だけで20種類もあります。
左から歩道有りの車道、歩道・駐車路線ありの車道、歩道・バス専用レーン有りの車道、歩道無しの車道、歩道無し・バス専用レーン有りの車道でそれぞれ片側1車線〜4車線まで選ぶことが出来ます。歩道がある道はその道沿いが平坦であれば発展していきます。
車線が多いほど混雑しにくくなりますが、建設費がかさみ、場所も取ります。
バス専用レーンはその名の通りバスや路面電車のみが走ることが出来ます。これで混雑した道でも公共交通機関の定時性を守れます。しかし、右折車も使うので絶対ではありませんし、一般車はその分混雑しやすくなります。


それぞれ一方通行も作ることが出来ます。
一方通行の道を上手くいかせば左折待ちを減らしたりして限られたスペースを有効活用できます。しかし、使い方を誤ると車両を無駄に回り道させることに繋がり余計に混雑を引き押してしまいます。


同じく大通りを造ることも出来ます。大通りは中央が歩道になっていて、ここに路面電車のレールを引くことも出来ます。
場所は取りますが、バス専用レーンと違い、一般車は絶対に入ってこれず路面電車の定時性がかなり向上するので旨く取り入れたい路線です。


高速道路もあります。
高速道路は片道車線のみで、かつ歩道はありません。
建設に莫大なお金が必要ですが車両やバスなども高速に移動できるので遠距離を結ぶのに効果的です。
一方で、自動車を大量に一カ所に集めてしまうため、インターチェンジの構造に工夫しないと大渋滞が発生することがあります。


車道ではないですが、路面電車専用軌道を造ることも出来ます。歩道付きもあるのでレールを引かなければ、ただの歩道にすることも出来ます。


トロリーを走らせるための架線を引くことが出来ます。
片道と往復がありますが、内容は同じで、片道を逆車線に引けば往復になります。
複数車線がある道路ではトロリーにどの車線をここで決めることになります。
一番外側の車線でしかバス停に止まれませんが、右折車両で混雑する交差点では別の車線を走らせるなどの工夫をしないと渋滞に巻き込まれてしまいます。
複数車線に架線を引くことも出来ます。複数路線が同じ道を走る場合は混雑解消のために複数車線を使い分けた方が良いかもしれません。


最後に路面電車。
基本はトロリーと同じですが路面電車専用線と大通りの中央を走らせられることが出来るのが最大の特徴です。
普通、大通りであれば中央を走らせるのが一番です。大通りの中央には停留所を作ることも出来ます。
ただし、複数路線が混雑するような場合、別車線を造った方が良いかもしれません。

これらを使い分けて道路渋滞を解消し、公共交通機関の定時制を確保していきます。
この交通機関のこだわりがCities in Motionである最大の特徴でしょう

道路渋滞解消

実際に道路渋滞を解消してみましょう。高速道路の出口は現実と同様にとても混雑します。
このインターチェンジはこのマップ内で3番目の規模を誇る地方都市の玄関口で、高速道路に乗り右側に行くと山越えで最も賑わっている市街地と繋がっています。
この都市間にはメトロのほか高速バス、路面電車、フェリーなどが走りお互いの街の交流はとても活発です。

そのため、朝夕のラッシュアワーでは大渋滞が起きて高速道路本線まで渋滞が波及しています。

高速道路と一般道のキャパシティーの差から高速道路出口で混雑するのは多少は仕方がないのですが、それにしても酷すぎる状態。高速道路上を走る高速バスや路面電車も渋滞に巻き込まれて定時運行が出来なくなっています。

こう言うとき、まずは道路の流れを見ます。
すると、インターチェンジの出口から殆ど車が出ていない時があることに気がつきました。

インターチェンジの出口を右方向に向かう車は直後にある高速道路入り口の交差点とぶつかり、信号のタイミングによっては1度の青信号で1〜2台しか進んでいませんでした。
そこで、右方向に向かう車のための新しい出口を新設し、2つの出口で入り口を挟むことで出口からでた車が入り口の交差点を通らなくてもすむようにしてみました。
右側の出口は既存の交差点に繋げることで交差点の数が増えるのも防いでいます。

結果はこの通り、出口がスムーズになったことでインターチェンジ上の混雑は完全に解消されました。
問題を見極めて適切な道路を敷設すれば車線拡幅や新路線開拓などの大がかりな工事を行うことなく劇的に改善が出来るというのもこのゲームの面白いところといえます。

そういえば実際の高速道路出口でも混雑するところでは出口が2つにわかれていたりしますね。
こんな理由があったとは驚きです。

他にも対策例としてはインターチェンジ自体を複数に分けるとか、都市高速と接続して都市内部の様々な場所に出口を作るとか2階建て構造にして車線を倍にするなどの方法もあります。


SIM CITYとの最大の違い

道路混雑と言えばSIM CITY2013年バージョンでも最大の問題点として浮上しています。
道路混雑がおきると、社会インフラの様々な部分が止まって下手をすると街が崩壊するというかなり深刻な問題が発生します。
現在、アメリカでは道路渋滞の解消が大きな社会問題となっているため、そのことを反映しているのでしょうか。
SIM CITYの場合も、交差点の形を工夫するとか、道路が途切れると困る重大な場所には大通りを通しておくなどの対策がありますが、Cities in Motion 2最大の特徴は、マップの広さがもたらす対策の柔軟さではないでしょうか。

SIM CITYはマップが小さすぎてちょっと変則的な交差点を造ろうとすると交差点だけで都市の大部分を専有してしまうという問題があり、どうしても無難な道路形状になりがちでしたが、Cities in Motion 2はマップが広大なのでかなり自由に道を作ることが出来ます。


また、そのおかげで都会と田舎が存在する変化の豊かな風景が実現しています。

巨大なビルが並ぶ市街地から


鳥の鳴き声が聞こえるのどかな住宅地


金属臭の漂う工業地帯


雪をかぶった山岳地帯もあります

これらが1つのマップに同時に存在して、それぞれ違った交通対策が必要というのがとても面白い。

都市ではいかに人を分散させて混雑無く運ぶかが大事になるし、
逆に田舎ではいかに人を集めて効率よく収益に紐づけるかが大事になる。
山脈や海溝はどうやって乗り越えるかも楽しみの一つ。(しかし、標準のゲームバランスでは高架やトンネルが安すぎて直線道路が一番安いというのは悲しいところ、トンネルが一般道の100倍くらい工賃がかさむようになればもっと面白くなると思う。)

結論

Cities in Motion 2下手に始めてしまうと、一日を失ってしまうほど没頭してしまう要素が多すぎてとても危ないのでお勧めできない。

しかもこのゲームあまりに安すぎると思います。
SIM CITYが4,800円、A列車で行こうに至っては17,800円とか値札が付いている中、amazonで僅か1,799円。
ダウンロードコンテンツも数百円のものが殆どで流石に安すぎるんじゃないかと。
知名度もそんなに高くないこのゲームなので、薄利多売が通用するとも思えないのですが、はたして開発費用の回収は出来ているのでしょうか。
正直、品質面でもっと妥協していると思っていました。
しかし、マップ移動一つとっても、GoogleEarthより直感的で使いやすいと思わせるほど作り込まれていて、不安定なそぶりも見せない。
街の細かな作り込みも中々のもので、AIは頭が良く、多少回り道でも高速道路を使って移動しようとするし、鉄道やバスの乗り換えもちゃんとやってくれる。
電車はダイヤだけじゃなく、運賃も設定でき、運賃には通勤客がよく使う定期券や観光客がよく使う1日件などの他に、1路線用の切符やゾーンの考え方も導入されていてとにかくこだわり振りが激しい。
開発費用は実のところSIM CITYより高額じゃないでしょうか?
開発費用を回収できずに倒産ということにならなければ良いのですが・・・・


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