ThinkPad X201レビュー二日目、発熱や音声など

2010/6/29 25292hit

前回に引き続きThinkPad X201レビュー、
今回は発熱や画質などスペック表に乗ってこない部分

まず、ThinkPad最大の魅力ともいえるキーボードとトラックポインタについて

キーボードの配列

PrtSc、Pause、PgUp、PgDnなどのキーがデスクトップに近い配列で並んでいる。
デスクトップと併用していても指が混乱しにくいのに加えて、画面のコピーを大量に取るときに楽チン。

あと、Escが一段ずれている、
Escキー押そうと思っていたのにF1キー押してヘルプが立ち上がるのをのんびり待つってことが起きづらいのもうれしい。
ThinkPadのX61以前では本体幅にあわせてキーの一部が幅の小さい変則キーボードだったけれど、X201ではT61と同じサイズのキーボードが本体幅ぎりぎりに搭載されている。

キー配列だけじゃなく、キータッチもThinkPadの魅力のひとつ。
ThinkPadを始めて使った時一番気に入ったのがこのキータッチ
DellのLATITUDE D620 はThinkPadを真似た配列でトラックポインタもどきまで付いてくるけれど、
実際に使ってみると、やっぱりThinkPadの足元にも及ばない、

たとえばキーのぶれが少ない。
普通のノートではキーを撫でるとキーボードがぶれてシャラシャラシャラとプラスチックがぶつかり合う音がするけれど
X201はブレが少ないのでダダダとしっかりした音がする。
録画して比較したかったけれど、HT-03Aのカメラじゃまともな画質で捕れなかった。

写真で比較してみる。
ペンで左上と右下をキーが押されるぎりぎりまで押し込んだときのキーのぶれ幅をX201とD620で比べてみる

上から左上を押した場合、右下を押した場合、そのときのキートップのぶれ具合

D620ではキーの端を押すと大きくキーが傾き、逆側が浮いてくるのに対して、X201はキーの傾きが少ない。
キーがぶれると、指が滑ってミスタイプし易いだけじゃなく、端のほうと中央部分でキーストロークが変化してしまう。
端を押すときは深めに押さないとキー入力を取りこぼしてしまいがち

対してX201はキーの端を打ってもキーがまっすぐに降りるので指が滑りにくく、キーボードを常に同じ圧力でタイプできる。
押し損ないのミスタイプが減るだけじゃなく、
押す力の調整が出来るので、
底打ちしないタイピングが可能になる、
おかげで長文やプログラムを打ったときでも指が疲れにくい。

ただ、T61と比べると、X201はキーが重たく粘るような感じがした。
底打ち直前までキーを押してやる必要がある。
T61の軽いタッチで抜けるようにキーが押し込まれていく方が好み

加えてこれはサイズ上仕方がない部分ではあるけれど、カーソルキーを親指で押すと、パームレストから手がはみ出してしまう。
キーボードサイズは同じでも、キー入力を最重視するならTシリーズのほうが向いていると思う。

好みが分かれるのがトラックポインタ


これがあるからThinkPadはやめられないって人もいれば、見るのも嫌っていう人もいる。
最初ThinkPadを使ったときは、トラックポインタが指に合わず、指先の形が変わるほど使ってもなじめなかったけれど
最近は表面が幅広い指に負担かかりにくい形に代わっていて、T61ではいつもトラックポインタを使うようになった。
X201のトラックポインタはT61と同じ感じで違和感なくすぐに使うことが出来た。

マウスやタッチパッドに対する最大のメリットが手を動かさなくて良いこと。
キーボードでタイプ中にホームポジションのまま素早くカーソル移動が出来るのは便利
キーボードと並び、記者やプログラマーにThinkPad信者が多い理由だと思う、

加えて、指を動かさずにカーソルを移動し続けられるのも便利なポイント。
片手でドラッグしていた場合タッチパッドでは親指でボタンを押したまま、人差し指をタッチパッドの上で滑らせていく必要があるので、
人差し指の動きにつられて親指が不安定になってしまう。
タッチパッドなら人差し指の位置も動かないので安定してドラッグが出来る。

さらに、センターボタンを押しながらタッチパッドを動かすことでスクロールの代わりにもなる。
ここでも指を動かさなくていいので、タッチパッドのように指を何往復もさせる必要がない。
センターボタンを押し、トラックポインタを軽く傾けるだけで、指を動かさなくてもスクロールし続けてくれる。

ThinkPad使っていてトラックポインターに慣れずアイコンをあわせるのが難しいという人は
マウスのプロパティでポインターの速度を遅めにして、ポインターの精度を高めるにチェックを入れて見て欲しい。
浅い角度では速度がゆっくりになるので、微妙な動作も大振りの動作もしやすくなる。

廃熱について、

Core i5+小型サイズというので発熱が心配だったのだけれど、結論から言えば相当に優秀。
まず、Core i5自身がパワフルなので、ヘビーな作業をするとき以外はクロックが落ちて発熱自体が少ない。
T61だと普通の作業をしていても、排気口付近がかなり熱を持っていたけれど、X201は排気口から熱が出ること自体が少ない。

YoutubeでフルHDの動画を外付けディスプレイに出力しても19%、

これでは廃熱のチェックが出来ないのでベンチマークテストで強制的にCPUを回してみた。
使用したのはCINEBENCH 11.5

ベンチマークを取り始めると、まず排気口が熱を持ち始める。
それでもT61のようにいきなり熱風が出るわけじゃなく、じわじわと熱と風量が上がる感じ。
1分程度でT61と同程度くらいまで熱が出るようになってくる。この時点でもまだキーボード面はほとんど熱を持たない。
T61も発熱は少なかったけれど、ほんのり発熱していたのに対してX201はCPU回してもしばらくは排気口以外熱を感じない

さらに続け、ベンチマークが終わり頃になって、Zキーあたりを中心にほんのりと熱を持ってくる。
結局CINEBENCHが完走しても、熱いと思うほどは発熱しなかった。
T61では右側が発熱していたけれどX201では右側は全く発熱せずベンチ乾燥状態でもひんやりとしているほど

X61は無線LAN使用時に右側が激しく発熱していたので、無線LANも試してみる。

無線LAN経由でYoutubeのHD動画を再生し続けロードが完了した時点で新しい動画の読み込みを繰り返してみる。
それでも発熱は殆ど感じられず、無線LANの熱問題も完全に解決しているようです。
ですが、YouTube再生途中にブルースクリーンが発生しました。
OS以外のバージョンアップを行っていないのでドライバーなどに不具合が残っていたのかもしれないけれど、T61ではVista/7通じてブルースクリーンになった事がなかったので、この短期間で発生したのは意外。
再起動後続けてYouTubeのテストを行ったけれど、やはり発熱は少ないままで、左右を比べると左側が軽く発熱しているのがわかるくらい。

ついでに、ひざ上でテストしてみたけれど、普通に使う分では熱は気にならなかった。
吸気した熱は全て側面から廃棄しているようで、MacBookProやLATITUDE D620のように底面が熱を持つなんて事がないです。
軽量で発熱が少なく、快適なんだけれど、前回紹介したとおり、X201は左後ろの足が長くてそれがひざに刺さるのが不快。
あまりひざ上では使わないほうが良いと思う。

スピーカーについて、

最近はノートパソコンでも音質に拘ったモデルが増えているけれど、X201はやはり仕事用。
一応ステレオでついているものの、スピーカーはキーボードの裏側にある始末。
本体をバスレフ代わりに使っているのか、T61よりは、迫力が増して増しだけれど焼け石に水
音がこもり気味で、高音は割れ、低音も出ない、AMラジオのような音
それと、スピーカーにパームレストが共振して微振動するのが気になった。
効果音を聞くためと割り切ったほうがいいと思う。


スピーカーはいまいちだったけれど、ヘッドフォン端子の音質は良い感じ。
T61はヘッドフォン端子もだめで音楽楽しむにはUSBの外付けサウンドレコーダー必須だったけれど、X201は本体の出力で低音から高音まで綺麗に出てくれる。
ヘッドフォンや卓上スピーカーを鳴らすぐらいなら十分事足りる。

と、ここまで殆ど弱点がなかったX201なんだけれど、
大きな弱点がひとつ、それがディスプレイ。

T61のレビューでも指摘したけれど、異様なほどに赤が弱く、全体的に画面が青みがかって見えるほど、おかげで、人物をみると血の気が失せた様な色合いになるのが悲しい。
ためしにHP LP2475wと比べてみた。


おなじ写真を表示してWBをマニュアル調整したKissDNで撮影している。
(※悲しいことに、X201のディスプレイだとこの比較も殆ど同じに見えてしまう)

本来はこげ茶色をしているVinoの足元部分だけれど
X201では■#686388とかなり青みの強い色になっている。
対してLP2475Wは■#5e3f47で本来の茶色に近い色になっている。

もちろん、IPSのLP2475wとモバイルノートを比べる事自体がおかしいんだろうけれど、
普通のノートと比べてもX201の液晶は青すぎると思う。
視野角もお世辞にも良いとはいえない。特に上下の角度はかなりシビアで角度がずれるとタダでさえよくない発色がますます悪化する。

上から覗き込むと画面はますます青っぽくなり階調が失われていく

下から覗き込むと殆ど真っ黒になってしまう。
唯一の救いは、白い部分は色の変化が少ないので白黒の文字なら角度が付いていても見づらさが少ない。

横から見た場合、縦ほどではないにせよ、それでもやはり視野角は狭い

加えて困るのが、外付けVGAの性能。
X201本体にはDVIやHDMI端子が付いていなくてVGAで外付けディスプレイをつなぐしかないんだけれど、これの性能がよろしくない。
全体的に画面がぼけた感じになってしまい、まるでアンチエイリアシングがかかっているかのような出力になってしまう。

DVIで接続している自作PCと比較してみると一目瞭然
VGAしかないT61でも、ここまで画質が落ちることはないのでこのサイズに収める上で限界があったのかもしれない
X201の使用用途を考えると出先でプロジェクターに接続するためにVGAが必要なのは仕方がないにしても、
メインPCとして使える性能とディスプレイが貧弱なのも含めるとデジタル出力も欲しかった。

LP2475W(解像度 1920x1200)に接続した場合の比較
X201はドットがぼけて横のドットにまで色が付いてしまい、文字が少し太く見える
T61は多少の色漏れはあるけれど、X201と比べると文字がだいぶシャープになっている。
DVIでは色漏れが発生していない。

ディスプレイ関係で言うとさらにもうひとつ、ACアダプタを抜き差ししたとき、T61は液晶の明るさが変わるだけなのに、
X201は液晶の明るさが変わった後に一瞬画面が真っ黒になる。
些細な点かもしれないけれどT61の方が使っていて気持ちがいい。

ということで、今回は主にスペックに現れないところを比較してみました。
大まかにまとめると、キーボードはT61ほどではないけれど、やはり使いやすい。壁打ちしないラインを探る事も可能。
トラックポインター最高。ちなみにタッチパッドもオプションで付けられます。
廃熱処理はミラクル。魔法レベルで文句なしの満点、けれどひざ上で使うと足が刺さって痛い
ブルースクリーンが一回発生
スピーカーは内蔵は効果音を鳴らすレベル、T61よりマシになっているけれど音楽を楽しむものじゃない。
イヤホンジャックは実用レベルでそこそこ高音質。
ディスプレイはT61同様青かぶりする。画質もあまりよくない。 文字うちには向いている。
外付けVGAの画質はT61と比べても悪い。
出先で使う一時用と割り切ったほうがいい、家で外付けディスプレイに繋ぐ場合はウルトラベイ経由を推奨。

あと、今回比較用にT61を持ち出したんだけれど、こんなに重かったっけ?と思ってしまった。
X201はいろいろ持ち運んでいるんだけれど、片手でも楽々もてるし、この軽さに慣れている自分に気づいた。

今後は持ち運びやソフトを実際に使ってみてのレビューをしていきたい。
ThinkPad X201レビュー三日目、 X201を持出してみた。

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