世間はiPadが話題ですが、
ThinkPadのお話
ThinkPad Edge 15inchのセットアップを行ったので簡単なレビューをしてみる。
ThinkPad EdgeはThinkPadの中ではライトユーザ向けのモデルで、
キーの配列やデザインなどが今までのThinkPadとちょっと違う異色のThinkPad
今回セットアップを行った機種は030193JでEdge 15インチシリーズの中でもっともお手軽なタイプ
価格はLenovoの直販で59,850万円、実際はLenovo PremiumClubでもっと安く買えた
CPUはIntel Celeron Processor P4500 1.86GHz
Nehalemコアで位置づけとしてはCore iシリーズの廉価版という位置づけ
Core i3からクロック数の低下、HTとVTキャッシュの一部が省かれている。
Core i3は低価格の530ですら、Athlon64 X2 6000+を軽くちぎってくれたのでどうなるか見物
メモリーはDDR3 2GB廉価PCでは1GBメモリーのメーカーも多い中ボトムエンドまで2GB載せてくるLenovoは偉い
ディスプレイは15.6inchで1366x768というWXGAをさらにワイドにした変形サイズ
まず、届いて思ったのが箱が意外と軽い。
15.6インチのノートが入っているとは思えない軽さ、
ところで、重量を量ってみたんだけれど、体重計が不良品だったようで、きちんと計測できなかった。
計測値を信じるなら、バッテリー抜きで2.2kg、バッテリー込みでも2.2kg
バッテリーが100g無いとは思えないので参考までに、お値段異常で買った体重計だったのだが、今度返品しようと思ってる。
体感的にはT61と変わらなかったので、ざっくり2kg前半だと思う。
T61とのサイズ比較、幅が大きく広がっているのが分かる。
その割に重さが変わらないので
見た目に対する重量感はEdge15の方がだいぶ軽い。
ACアダプタはT61では90Wタイプが付属していたのに対して、Edge15は65Wタイプが付属していて二回りほど小さい。
Core iなのと、内蔵GPUのおかげで、消費電力が少ないんだと思う。
とはいえ、天板も傷が目立ちそうだし、あまり持ち運ぶ前提のPCじゃないとおもう。
もちろんThinkPadのACアダプタは共通なのでT61のアダプタでEdge15を動かすことも可能。
デザインで目を引くのは光沢のある天板と、グレイに塗装された側面おかげで、あまりThinkPadっぽくない
それと、電源ON時に天板とパームレストにあるiの点が光ってかっこいい。
ThinkPadと言えばキーボードThinkPadのキーボードは7列キーボードを採用しているのが多いんだけれど、
Edge15では6列キーボードになっている。
最近ThinkPadは低価格モデルで6列キーボードを設定することが増えている。
たぶん長いThinkPadユーザーは対象顧客じゃないと思う。
他社のノートPCからの乗り換え組は6列の方が取っつきやすいのかもしれない。
キー配列はファンクションキーがFnキーとの同時押し(BIOSで変更可能)になっていたり、アプリケーションキーの代わりにプリントスクリーンが位置しているなど一部変則的な配置が目立つ。
キーはVaioのようなアイソレーションタイプ
押下感はガツリと重く、キーボードのたわみも少ない。
MacBook Proをさらにがっちりした感じ
普通ノートPCのキーボードはタイピング音が「カチャカチャ」となるのに、Edge15は「ドドド」と重厚感がある音がする。
ストロークが深いので、底打ちをしないキータッチも簡単。
慣れると、かなり指に負担が少ないタイピングが出来るようになると思う。
パームレスト部分はさらっとしていて高級感があった。
キーボードの配列こそ特殊だけれど、ThinkPadらしくキー入力が大切にされているのを感じる。
トラックポインタは多少ぎこちないけれどThinkPadらしく機能してくれる。
最近某D社やS社にトラックポインタ風のポインタはアナログ認識してくれなかったりするけれど、
そういうことはなくちゃんと傾ける角度に応じてカーソルの速度が変わる。
タッチパネルはiPhone風のマルチタッチに対応、サイズも大型化していて使いやすいと思う。
液晶は必要最低限レベル、黒が浮いているのと縦方向の視野角が狭いので、写真を見たりするのは苦手
T61同様白黒の反転に対しては強いので文字読むのには向いてる。
内蔵スピーカーは低音が物足りないけれど、高音はそれなりに鳴ってくれる。
ステレオ感もしっかり出ていて、ノートPC内蔵スピーカーとしては必要十分かとおもう。
外部出力でONKYOのGX-R3XやVictorのHP-D11とつないでみたところ、低音が殆どカットされている以外は、中音から高音にかけて綺麗に出力されていて、
これなら十分BGMとしてながしておけるレベル。
このあたり、内蔵スピーカーも外部出力もノイズと音割れだらけだったT61と比べてホームユースを意識した作りになってるとおもう。
Windowsのエクスペリエンスインデックスは
ベンチマーク | Edge 15 | Pavilion | ThinkPad T61 | メイン機(自作) |
---|---|---|---|---|
性能表 | ||||
CPU | Celeron P4500 1.86 | Core i3 530 2.93GHz | Core 2 Duo T7500 2.2GHz | Athlon64x2 6000+ 3GHz |
メモリー | DDR3 1066 2GB | DDR3 1333 1X2GB | DDR2 667 1GBx2 | DDR2 800 1GBx4 |
GPU | Celeron内蔵 | Core i3内蔵 | Quadro NVS 140M | RADEON HD4850 |
HDD | 250GB 5400rpm | 250GB 7200rpm | 320GB 5400rpm | 500GB 7200rpm |
エクスペリエンスインデックス | ||||
プロセッサ | 5.4 | 6.7 | 5.5 | 6.0 |
メモリ | 5.5 | 5.5 | 5.5 | 7.1 |
グラフィック | 4.0 | 4.8 | 4.1 | 7.3 |
ゲーム用グラフィック | 5.1 | 5.3 | 5.4 | 7.3 |
プライマリハードディスク | 5.8 | 5.9 | 5.3 | 5.9 |
プロセッサはさすがに2.2GHzのCore2Duoに届かなかったものの、同価格帯のAtom搭載PCが2.5程度なことを考えるとかなり優秀
メモリは相変わらず横並び、スペック的にはi3より劣るはずだけれど、エクスペリエンスインデックスに現れる程度の差では無いみたい
グラフィックはデスクトップ用のCorei3と比べてクロックが低いのが効いたか
その割にゲーム用グラフィックの落ち込みは少ない。
GMA X4500が3.5程度なので内蔵グラフィックとしては優秀なレベルだと思う。
HDDのアクセス速度は二度見しました5.8は7200rpmモデルクラスの数値
何がこの数値を出したのか不明ですがキャッシュが良いのかしら?
発熱は控えめで、パームレストに熱が来ないのはもちろん、後方の排気口もそこまで熱くなってないです。
音も、HDDのアクセス音含めてかなり静か
Edge15、ThinkPadブランドながら、
ThinkPadらしさがかなり削がれ、値段もネットブック+アルファ程度なんでどんなもんだろうと思っていたけれど、
意外としっかり作られてる。
キーボードやデザインは普通のPCの雰囲気に近づけておいて、
トラックポインタや静音声といったThinkPadのメリットはしっかりと乗せてくる。
カスタマイズ次第でCorei3やMobile Radeon HD 5145も搭載可能
初めてのThinkPadとしては魅力的なスペックだといえる。